エンターテインメント
〈ドラマ〉 小池栄子・仲野太賀ダブル主演「新宿野戦病院」 2024年7月18日
“クドカン”こと宮藤官九郎が脚本を手がける初の医療ドラマ「新宿野戦病院」(水曜、後10・0=フジテレビ系)が好評放送中だ。過日、物語の舞台となる新宿・歌舞伎町で行われた制作発表に、ダブル主演の小池栄子と仲野太賀のほか、共演の濱田岳、生瀬勝久、柄本明が登壇し、作品の見どころなどを語った。
本作は、歌舞伎町にたたずむ「聖まごころ病院」が舞台。さまざまな悩みや葛藤を抱えながらも、力強く生きる人たちの姿を通して“命の尊さ”を投げかける、笑って泣ける救急医療エンターテインメントだ。
小池は米国籍の元軍医、ヨウコ・ニシ・フリーマンを演じる。英語に岡山弁が交じるその口調には、独特の個性がにじみ出る。
「ハードルの高い役柄でしたが、だんだん英語をしゃべるのが楽しくなってきました。英語も岡山弁も、温かい目で見ていただけたら(苦笑)。しゃべっている姿を含めて、ヨウコというキャラクターを楽しんでもらえるよう挑戦しています」
一方、仲野は美容皮膚科医の高峰享に扮する。不動産コンサルタントの父・啓三(生瀬)譲りの“金もうけ主義者”だ。夜は、伯父である病院の院長・啓介(柄本)の下で、麻酔の勉強をしている。
「チャラチャラしているキャラクターですけど、自分でも思ってもいなかったくらい伸び伸びと演じられています(笑)。ヨウコや歌舞伎町にいる多種多様な人たちとの出会いを通して、享自身も成長していく姿を表現したいです」
コントのような掛け合いもあれば、ホロッと涙を誘う場面もある本作。“クドカンワールド”全開の脚本を、小池は「せりふの面白さはピカイチ」と絶賛する。
「病院には、ホストや“キャバ嬢”、外国人難民ら“訳あり”の患者さんが運ばれてきます。宮藤さんはそういった方たちを分け隔てず、“人として、どう接していくか”を優しく丁寧に描いています」
制作発表の席上、ドラマの主題歌を担当するサザンオールスターズ・桑田佳祐からの音声メッセージが紹介された。
「我々の楽曲『恋のブギウギナイト』は、ちょっぴり切なくもノリノリなダンスナンバーということで、世界中が注目する歌舞伎町にピッタリではないかと思っています。ドラマと併せてお楽しみいただけたら、うれしいです。いっぱい聴いてちょうだいね」
このメッセージを聞いた仲野は、「たまらないですね。本当にこの作品に出て良かったなと大満足です。この曲に恥じないように、ドラマも頑張って盛り上げていきたい」と興奮気味に話した。
小池が熱い思いを述べ、会見を締めくくった。
「チームワーク抜群の仲間と共に素晴らしい作品を作るため、日々頑張っています。今作は、患者さんも“主役”。彼らが抱える問題と向き合い、寄り添っていく姿に加えて、医療の要素もある新感覚のドラマです。ぜひ、ご覧ください」
【記事・写真】鈴木政己
ヨウコ(小池)の元に、児童相談所からマユ(伊東蒼)のことで連絡が入る。南(橋本愛)や岡本(濱田)らがマユの母・カヨ(臼田あさ美)と面談を行っている間、ヨウコはマユを外に連れ出す。
マユとラーメン店を訪れたヨウコは、その帰り道、救急車で搬送されようとしていた男性に心疾患があると見抜く。男性は、聖まごころ病院の医師・田島(馬場徹)の患者で、同病院に搬送される。
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