聖教ニュース(紙面)

本年開学25周年 インド・創価池田女子大学 「イケディアンのための永遠の指針」を刊行 2025年5月20日

池田先生ご夫妻のメッセージを収録

 本年で開学25周年を迎えるインド・創価池田女子大学(名誉創立者=池田先生、名誉学長=香峯子夫人)は、「イケディアン(池田先生の思想の実践者)」の誇りを胸に各界で活躍する人材を育んできた。2000年8月の開学以来、池田先生ご夫妻が同大学に贈ったメッセージをまとめた書籍『イケディアンのための永遠の指針』(非売品)が刊行された。ここでは、同書に収められたセトゥ・クマナン議長のメッセージと、ミーラ・ムルゲサン学長の序文の要旨を掲載。また、同大学で学んだ友に大学の魅力と決意を語ってもらった。

セトゥ・クマナン議長
師との出会いが人生を変えた

 私は、師匠である池田博士に直接お会いするという素晴らしい機会を得ました。それは、私の人生を変革した最も重要な瞬間となりました。また、直接の出会いだけでなく、博士の著作からも、博士が人類に対して抱く限りない思いやりを感じました。
 香峯子夫人は、その温かな笑顔で平和と幸せを広げています。いつも私を支え、勇気づけてくれるお二人に、心からの感謝をささげます。
 洞察に富んだ識者との対談をはじめ、世界に対する池田博士の貢献は計り知れず、各地で深い尊敬と称賛を集めています。
 卓越した仏教指導者である博士の法華経に根差した教えは、時を超えて永遠の指針であり続けます。博士の知恵と哲学を胸に抱く人は、人生において目覚ましい成功を収めることができると確信します。
 博士は、「21世紀は女性の世紀」と繰り返し強調されました。女性のエンパワーメント(内発的な力の開花)を促進するというビジョンは、博士の取り組みの中心に位置づけられています。
 私が、池田博士の長編詩「母」にインスピレーションを得て、創価池田女子大学を設立してから、本年で25年を迎えることができました。
 長年にわたる発展の道のりを振り返り、深い感謝の念を抱いています。

ミーラ・ムルゲサン学長
不朽の知恵と励ましの証し

 この本は、池田博士が長年にわたり、本学の学生に不朽の知恵と励ましを与え続けてこられたことの証しであるといえます。
 深い洞察力を基にした博士のメッセージは、時代を超えた指針に満ちており、学問の壁を越えて社会に踏み出す学生たちにとって、強さとやる気の源となってきました。
 教育の力と若者の可能性に対する博士の揺るぎない信念は、思いやりがあり、たくましく、責任感のある人材を育成するという本学のビジョンと深く共鳴しています。
 本書は、空虚な言葉の寄せ集めではなく、人生の困難に対して、勇気、知恵、そして目的意識を持って立ち向かうよう呼びかけています。
 「一人の人間における偉大な人間革命は、やがて一国の宿命の転換をも成し遂げ、さらに全人類の宿命の転換をも可能にする」
 池田博士が美しく表現したこの言葉は、学生一人一人が、より良い世界を築く可能性を秘めていることを私たちに気付かせてくれます。
 博士が長年にわたり本学を支援し、学生たちを鼓舞し続けてくださったことに、心から感謝を申し上げます。

学んだ友が語る大学の魅力
バヌ・プリヤ・Lさん

 本年2月の卒業式で「名誉創立者・池田大作賞」を受賞することができました。
 通学には往復6時間を要しました。勉学に専念できたのは両親のサポートがあってこそであり、感謝は尽きません。
 タミル語で教育を受けてきた私にとって、英語での授業はハードルが高く感じることもありましたが、良き友人に恵まれ、共に支え合いながら課題を乗り越えてきました。
 大学では、リーダーシップを身に付ける機会がたくさんあります。私自身、ある授業のプロジェクトリーダーとして、皆が力を発揮できるように心を砕いた経験が財産になっています。
 現在は教育機関で働いています。「多くの人に充実した学びの場を提供したい」との在学中に強くした思いを実現できるよう、信頼を勝ち取っていきます。

シバさん
シェリン・ステフィラさん

 私たちの胸に焼き付いているのは、教職員の皆さんが、名誉創立者・池田先生や名誉学長・香峯子夫人の精神を教育現場で体現しようと奮闘する姿です。
 授業や行事、日常生活での先生たちとの触れ合いを通して、友人に対する励まし方や平等な接し方、愛し方などの「イケディアン」としての大切な精神を学びました。
 在学中、私たちは自治会の一員として一緒に活動していました(シバさん=自治会長、シェリンさん=同副会長)。自分の可能性を開いてくれる大学のために恩返しをしたいとの思いでした。この経験が自身のアイデンティティーを確立し、可能性を大きく開いたと感謝しています。
 これからもイケディアンとしての誇りを胸に、どんな困難にも打ち勝っていきます!