企画・連載

〈SDGs×SEIKYO〉 創価大学で話題の自動販売機――消費期限が切れるパンを50円で 2022年6月21日

ちーちゃんと考える 未来のカタチ

 食品ロスの削減へ、各地で「自動販売機」が活躍している。容器がへこんでしまった飲料、余った食材で作られたケーキ……販売機に並ぶ商品はさまざまだ。

 創価大学(東京・八王子市)の中央教育棟にも、食品ロスを減らすための自動販売機が設置されている。商品は、その日に消費期限を迎えるパンで、値段は一律50円と格安。毎日、学内各所の販売機から集められたパンが補充され、午後11時以降は買えないように設定されている。

 先週の昼過ぎ、話題の自動販売機を取材で訪れた。だが、すでに全て売り切れ。担当者に確認すると、「数時間前に補充されたばかりなんですが(笑い)」。準備中に学生の行列ができる日もあるという。「パンを安く買えるし、食品ロスの削減にもなる。一石二鳥です」

 これまでは、学内で売れ残った食品は全て飼料としてリサイクルしてきた。“人気の自動販売機”の誕生を機に、食品ロス削減へのさらなる意識の高まりが期待される。