エンターテインメント
〈ドラマ〉 土曜ドラマ「3000万」 2024年10月3日
NHKが新たに立ち上げた“脚本開発チーム”「WDRプロジェクト」から生まれたNHK総合の連続ドラマ「3000万」(土曜、後10・0)。10月5日の放送開始を前に、同作の会見が行われ、主演の安達祐実、共演の青木崇高らが登壇し、作品への思いを語った。
2022年にスタートした同プロジェクトでは、応募総数2000以上の中から、脚本家10人を選出。オリジナル脚本による連続ドラマの第1話を19本作り、その中から今作の制作が決まった。最終的に4人に絞られた脚本家によって、互いのアイデアを出し合ったりし、完成度の高い全8話の脚本が完成したという。
主演の安達は、「企画のお話を頂いて、すごく面白いなと思いましたし、自信を持って皆さんにお薦めできるものを作れたと思います」と喜びをかみしめた。
本作では、家のローンや子育てに悩むコールセンターの派遣社員・佐々木祐子(安達)と、大した稼ぎのない楽観的な夫・義光(青木)の日々の暮らしが描かれる。“とある選択”をきっかけに、そんな二人の日常は一変。人々が潜在的に抱えているであろう欲望によって、泥沼にハマっていくクライムサスペンスだ。
青木は、「NHKはCMを挟まないので、とにかく没頭して見ることができます。ドラマの作り方も挑戦的です。撮影前の顔合わせの時に、“このドラマは伝説のドラマになる”と宣言したんですけど(笑)、本当にそれくらい面白いです」と意気込む。
ストーリーに花を添えるのは、作中に現れる魅力的なキャラクター。警察官や犯罪者などの登場人物たちが、物語の筋道をどう変化させていくのかにも注目したい。
夫婦役を演じた感想について、青木は「夫婦ならではの絶妙なやり取りに共感できて、楽しく演じられました。アジアやヨーロッパなど、世界の国の人たちにとっても、夫婦げんかや家庭内のいざこざは共通することですよね。そういう意味で、グローバルに展開できるドラマなのかなと思います」と明かした。
最後に、本作の見どころを聞かれた安達は、「物語が予想と全然違う方向に進んで、ハラハラさせられます。でも、“こういうことってあるかも”と、きっと共感してもらえると思いますし、全てのシーンの撮影に全力で臨んだので、見る人を飽きさせない自信があります」と笑顔で語った。
記事・写真=小滝清
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