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〈ドラマ〉 松本幸四郎主演「鬼平犯科帳 暗剣白梅香」 2025年6月19日

初のファンイベントを開催

 松本幸四郎が主演する「鬼平犯科帳」シリーズの最新作「鬼平犯科帳 暗剣白梅香」が、時代劇専門チャンネルで7月5日(土)午後1時と7時に放送される。それに先立ち、初のファンイベントとなる「鬼平犯科帳祭」が行われ、幸四郎のほか、共演の本宮泰風、浅利陽介、山田純大、久保田悠来、マキタスポーツ、早乙女太一が登場した。また、同日から東京・歌舞伎座で、幸四郎主演の「鬼平犯科帳 血闘」も上演される。

◆松本幸四郎「すごい時代劇が誕生しました」

 
 「鬼平犯科帳」は、作家・池波正太郎の時代小説を原作に、実在した火付盗賊改方長官・長谷川平蔵をモデルにヒーロー像を描く人気シリーズ。今作で、平蔵(幸四郎)を狙う妖艶な刺客・金子半四郎を、早乙女が演じている。

 この日、会場では最新作の先行上映のほか、出演者による特別番組の公開収録が行われた。

 幸四郎は、作品の見どころを問われると「半四郎との一騎打ちの立ち回り」を挙げ、「そのシーンをやることが決まった時から興奮して、撮影を待ち望んでいました。幸せだったし、しびれました」と感激の面持ち。

 実は、撮影の待ち時間にこっそり早乙女の様子を見に行ったことを明かし、「近寄れないほどの存在感がありました。彼がどんなふうに僕を待っているんだろうかと気になって、遠くから“チラ見”していたんです」と当時の心情を口にした。

 イベントの進行役を担った本宮は、幸四郎について「普段はフワフワしていて、人の上に立つ人の中では、あまり見ないタイプです(笑)」とコメント。幸四郎が、役のカツラをかぶったまま、撮影所の外に出て行ったという周囲を和ますエピソードも披露した。幸四郎はほおを緩ませつつ、「コンビニで(支払いを)“ペイペイで”って言ったら、店員にびっくりされちゃって。僕はね、江戸時代の役をやっているだけで、現代の人だから」と語り、会場の笑いを誘った。

 早乙女は、幸四郎との対決シーンを「20年越しの夢がかなった」と感慨深く。13歳の時に舞台で見た幸四郎の演技に衝撃を受けて以来、憧れの存在だったと言い、「仮面ライダーやウルトラマンと同じくらい、僕のヒーローでした。そのヒーローと真正面から立ち回れることが、本当にうれしかった」と喜びを表現した。

 また、共演を振り返り、「役をまとった幸四郎さんは、まるで別人。圧倒的なエネルギーが押し寄せてくるようで、それに立ち向かえたことが何よりの喜びでした」と述べると、会場からは温かな拍手が送られた。
 最後に幸四郎は、会場を埋め尽くしたファンに作品をアピールした。

 「すごい時代劇が誕生したと思っています。サスペンスもあり、太一君が演じるからこその色気や妖しさ、艷やかさが出て、池波正太郎さんの『鬼平犯科帳』が本当に立体的になった作品です。今後も、皆さんに喜んでいただける作品を作り続けていきます」

〈放送の問い合わせ〉
 時代劇専門チャンネル お客様総合窓口 0120(200)292

◆あらすじ

 
 香具師(露店の商売人)の元締・三の松平十(中村吉之丞)は、凶賊の男から長谷川平蔵(幸四郎)の暗殺を依頼される。
 ある晩、所用を済ませ役宅への帰途に就いた平蔵は、異様な殺気と妖艶な芳香をまとう、すご腕の刺客・金子半四郎(早乙女)に襲われる。彼の芳香が髪あぶら「白梅香」だと突き止めた平蔵は、その正体を追い始める。

 公式ホームページはこちら

◆東京・歌舞伎座で「鬼平犯科帳 血闘」を上演

 
 東京・歌舞伎座では、松竹創業130周年「七月大歌舞伎」で、松本幸四郎主演「鬼平犯科帳 血闘」を上演する。
 【日時・会場】7月5日(土)~26日(土) 東京・歌舞伎座 午後5時開演(夜の部) ※11日(金)、18日(金)は休演
 【問い合わせ】チケットホン松竹 0570(000)489