名字の言

名字の言 アメリカ青年部の友の真剣な悩み 2026年4月27日

 書評家の印南敦史氏が読書に関するインタビューを受けた時のこと。大学生の○%が本を読まないというデータがあります。どう思われますか?――何の迷いもなく“否定的情報”としてデータを持ち出してくる質問に違和感を覚えた▼書店にも図書館にも人の姿がある。その光景に目もくれず、大変だと騒ぐほど「本は読まれていない」という否定的なトピックだけが広がっていく。氏は「多少なりともそこに“人がいる”という事実に眼を向けるほうが建設的なのではないでしょうか」と答えた(「潮」4月号)▼ある壮年部員は「青年が少なくなった」と危惧していた。会合で見るのは年配者ばかり。そんな時、研修会で来日したアメリカ青年部との懇談会が。その一人に尋ねられた。「私の地域は田舎で、青年が少ない。どうしたら増えるでしょうか?」▼悩みは同じなのだと驚くと同時に「真剣さに心を打たれた」と壮年。池田先生の“青年を育てるには、「会う」「語る」そして「一緒に行動する」こと”との言葉を2人で確認し、共戦を約し合った▼過去との比較や分析も必要だろうが、それ以上に大切なのは今いる青年のために自分が何をしているかだ。そこから人材の緑野は着実に広がっていく。(子)