エンターテインメント

〈ドラマ〉 鈴木伸之主演「バントマン」 2024年10月10日

フジテレビ系 土曜 午後11時40分 ※10月12日スタート

 プロ野球球団・中日ドラゴンズと東海テレビがタッグを組んで制作する、フジテレビ系連続ドラマ「バントマン」(土曜、後11・40)が10月12日から始まる。過日開催されたオンライン取材会では、主演の鈴木伸之が作品の見どころや意気込みなどを語った。

◆挫折した人の心にも響く作品に

 本作では、かつてホームランバッターとして活躍した中日ドラゴンズの選手・柳澤大翔(鈴木)が戦力外通告を受けた後、会社員として“第二の人生”を歩み始める姿を描く。

 自らが犠牲になり、走者を得点圏に進める“送りバントの精神”で、大翔が周りの人々に尽くしながら、自身も成長していくスポーツエンターテインメント。

 中学2年生まで地元の野球チームに所属していたという鈴木は、「作品のオファーを頂いた時はワクワクしましたが、初めてのプロ野球選手役だったのでプレッシャーも感じました。どうすればプロの選手に見えるか、時間があればバッティング練習などをしています」と役作りに励む様子を明かした。

 迫力のプレーシーンは、中日ドラゴンズの本拠地であるバンテリンドームナゴヤで撮影し、衣装のユニホームも“本物”を使用するなど、球団が全面的に協力している。

 「けがで野球を続けられなかった僕としては、このような形で野球に携わることに対して申し訳ない気持ちがありました。ただ、ユニホームを着て打席に立たせてもらい、プレーをするうちに楽しくなってきて」。ドラマの撮影期間中は、ドラゴンズの試合結果を毎回チェックして、一喜一憂していたという。

 現在、俳優や歌手として幅広い活躍を見せる鈴木だが、作中の大翔と同様、挫折もあったと語る。

 「17歳の時に受けた、歌のオーディションでの落選はショックでした。初めて自分の将来がくっきり見えるようなものに出合ったのに、それがかなわなかった瞬間だったので。そこは大翔の経験と少し似ているのかなと思います」

 人生のどん底を味わった主人公が、どのように立ち上がり、“陰のヒーロー・バントマン”になっていくのか。

 「今作は“野球愛”にあふれる新しい形のドラマです。何かを諦めてしまった人や挫折した人をはじめ、プロ野球選手やスポーツ選手の心にも響く作品になればいいなと思います。ぜひ、ご覧ください」

◆立浪和義監督「きれいなスイングをしています」

 鈴木のバッティングフォームを見た中日ドラゴンズの立浪和義監督は、「鈴木さんは、さすが野球経験者ですね! ちゃんとバットが内側から出ていて、きれいなスイングをしています。身長も高いし、フォームを見ても野球をやっていたことが一目で分かります」と太鼓判を押す。球場や衣装、演技など、細部までリアリティーを追求した作品に期待が膨らむ。

【記事】鈴木政己

◆第1話(10月12日放送)あらすじ

 突然の戦力外通告を突き付けられた大翔(鈴木)は、野球を諦め切れない。もがき続ける大翔に、ある企業から「契約を交わしたい」と連絡が入る。

 その企業の総務部では、社員の華(倉科カナ)が目立たない仕事をコツコツとこなす日々を送っていた。そんな華に辞令が下る。

 大翔と華がそれぞれ指定された場所に行くと、社長の櫻田(坂東彌十郎)が待ち構えていた。

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