聖教ニュース
明治神宮野球大会で創価大学が堂々の準優勝 2024年11月26日
“秋の日本一”を決める第55回明治神宮野球大会・大学の部の決勝が25日午後、東京・神宮球場で行われ、創価大学が青山学院大学と対戦。3対7で惜しくも敗れたが、初の全国準優勝に輝いた。
◇決勝
青山学院大(東都大学野球連盟)
402100000|7
100000011|3
創価大(関東5連盟第1)
最後まで勝利を諦めない創価の「全員野球」が光った。
春(全日本大学野球選手権)と秋を通じて、初めてつかんだ決勝の大舞台。相手は春の全国王者で、東都大学野球リーグの春秋制覇と合わせて4冠を狙う青山学院大学だ。
試合は初回に4点を先制される苦しい展開に。
創大はその裏、二死から3番・立石と4番・古和田(共に3年)の連続安打で好機をつくり、敵失で1点を返す。
その後も得点を重ねられ、点差が開くが、五回以降は、上田(1年)、森畑(4年)、齋藤(3年)の継投で相手打線を完璧に抑え込んだ。
大会屈指の好投手に反撃したい打線は八回、一死から2番・大城が4年生の意地を見せ、三塁打で出塁。球場の熱気が最高潮に高まる中、3番・立石が打席に立った。
チームをけん引する主砲は期待に応える適時右前打で、大会の最多安打記録を更新(10本)。
最終回にも一死から4年生の7番・宮原が安打を放つと、代打・鈴木(1年)の適時二塁打で1点を返し、最後まで会場を沸かせた。
創大は青学大を上回る7安打を記録。全国大会で過去最高成績となる準優勝で、硬式野球部創部50周年の節目を飾った。
今年のチームは、春季リーグで開幕から5連敗を喫するなど、“まさか”の4位に沈み、言い知れぬ悔しさを味わった。
しかし、そこから4年生を中心に普段の生活と練習の姿勢を見つめ直し、基本に立ち返って野球に打ち込んだ。
「心で勝て 次に技で勝て 故に 練習は実戦 実戦は練習」――創立者・池田先生から贈られた指針を胸に、雪辱を誓って臨んだ秋季リーグでは、全大学から勝ち点を奪う“完全優勝”を達成。創立者との“誓願の日本一”への一歩を踏み出した。
続く関東大会では、持ち味の粘り強さで激戦を次々と突破。準々決勝、準決勝をタイブレークで制すと、決勝は最大5点差をひっくり返す逆転劇で、6年ぶり5度目の優勝に輝いた。
全国大会は初戦を先発全員安打で勝利し、準々決勝も強豪に勝ち、10年ぶりに準決勝へ。これまで春秋通じて一度も超えられなかった“ベスト4の壁”を実に11度目の挑戦で打ち破り、歴史を塗り替える決勝進出を果たした。
大会中は控えの部員による応援団、パイオニア吹奏楽団、チアリーディング部「パンサーズ」などによるスタンドからのエールも、躍進の原動力になった。
“心で勝つ”人間野球で感動のプレーを繰り広げた創大ナイン。試合を終えて、佐藤康弘監督は語った。「選手たちは持てる力を全て発揮してくれました。特に4年生には感謝しかありません。応援、本当にありがとうございました」