Z世代(1990年代中盤以降生まれ)ならではの視点で、ニュースの中から注目した三つを選んでもらいました。
Z世代(1990年代中盤以降生まれ)ならではの視点で、ニュースの中から注目した三つを選んでもらいました。
①ラグビー元日本代表が引退会見
①ラグビー元日本代表が引退会見
ラグビー元日本代表の田中史朗選手が4月24日、東京都新宿区で現役引退の記者会見を行いました。
「フミさん」の愛称で親しまれた田中選手。ラグビーワールドカップでは、情に厚く、涙もろい姿なども見せていたことから、優しい印象を持っている方も多いのではないのでしょうか。
しかし、実は、所属するチームや日本ラグビー全体をより良くするために、常に選手や監督と激しいやりとりを繰り広げてきました。ゆえに「小さな激辛唐辛子」とも呼ばれてきたのです。
著書『負けるぐらいなら、嫌われる』をひもとくと、大学1年生の時、練習内容を改善すべきだと監督に抗議したと書いてあり、“負けるぐらいなら、嫌われる”ことをいとわない田中選手の人柄を知ることができます。
会見の席上、田中選手は、今後のキャリアについて、“厳しいコーチになりたい”と語りました。今後、田中選手のもとからは、環境を嘆くのではなく、逆境に打ち勝つ信念の人材が陸続と輩出されていくのではないでしょうか。(眼鏡ゴリラ)
ラグビー元日本代表の田中史朗選手が4月24日、東京都新宿区で現役引退の記者会見を行いました。
「フミさん」の愛称で親しまれた田中選手。ラグビーワールドカップでは、情に厚く、涙もろい姿なども見せていたことから、優しい印象を持っている方も多いのではないのでしょうか。
しかし、実は、所属するチームや日本ラグビー全体をより良くするために、常に選手や監督と激しいやりとりを繰り広げてきました。ゆえに「小さな激辛唐辛子」とも呼ばれてきたのです。
著書『負けるぐらいなら、嫌われる』をひもとくと、大学1年生の時、練習内容を改善すべきだと監督に抗議したと書いてあり、“負けるぐらいなら、嫌われる”ことをいとわない田中選手の人柄を知ることができます。
会見の席上、田中選手は、今後のキャリアについて、“厳しいコーチになりたい”と語りました。今後、田中選手のもとからは、環境を嘆くのではなく、逆境に打ち勝つ信念の人材が陸続と輩出されていくのではないでしょうか。(眼鏡ゴリラ)
②「民間遺構」が今秋にも一般公開へ
②「民間遺構」が今秋にも一般公開へ
2011年3月の東日本大震災と、それに続く東京電力福島第1原発の事故によって全域避難を余儀なくされた福島県・浪江町。被災当時の状況のままで残されていた同町の伝統工芸品・大堀相馬焼の窯元・松永窯の店舗が、民間の震災遺構として今秋にも一般公開されることになりました。
決断を下したのは、松永窯の4代目・松永武士さんです。
なぜ旧店舗を、そのまま残そうと思ったのでしょうか。
松永さんによれば、周囲にあった被災家屋が次々と公費解体される様子を見るうち、被災前の町の姿を伝えることも大事だと思ったそうです。
ただ、それは、とても大変なことだと想像します。
実際、民間の震災遺構は維持費や手間の問題で、結局、取り壊さざるを得なかった事例を数多く聞くからです。
このニュースを見聞きし、松永さんの苦労が胸に迫るとともに、一般公開後には、実際に足を運んで浪江町の被災前と後の両方の姿を心に刻みたいと感じました。(タグッチャン)
2011年3月の東日本大震災と、それに続く東京電力福島第1原発の事故によって全域避難を余儀なくされた福島県・浪江町。被災当時の状況のままで残されていた同町の伝統工芸品・大堀相馬焼の窯元・松永窯の店舗が、民間の震災遺構として今秋にも一般公開されることになりました。
決断を下したのは、松永窯の4代目・松永武士さんです。
なぜ旧店舗を、そのまま残そうと思ったのでしょうか。
松永さんによれば、周囲にあった被災家屋が次々と公費解体される様子を見るうち、被災前の町の姿を伝えることも大事だと思ったそうです。
ただ、それは、とても大変なことだと想像します。
実際、民間の震災遺構は維持費や手間の問題で、結局、取り壊さざるを得なかった事例を数多く聞くからです。
このニュースを見聞きし、松永さんの苦労が胸に迫るとともに、一般公開後には、実際に足を運んで浪江町の被災前と後の両方の姿を心に刻みたいと感じました。(タグッチャン)
③創作物の作り手が抱える“ジレンマ”
③創作物の作り手が抱える“ジレンマ”
今年のアカデミー賞で作品賞をはじめ、最多7部門を受賞した映画「オッペンハイマー」。日本における観客動員100万人超を達成し、興行収入16億円を突破したことが5月7日、配給会社の発表で分かりました。
言うまでもなく、日本は唯一の戦争被爆国。原爆の生みの親である物理学者の名前を冠した映画の公開は当初、広島・長崎への原爆投下による凄惨な被害状況を伝えるシーンがないことなどもあり、さまざまな議論を起こしました。
実際に鑑賞してみましたが、物語で中心的に描かれているのは、あくまで一人の物理学者の人生です。日本でそうした議論が起こる理由も納得できました。
それと同時に思ったのは、映画に限らず、漫画や小説、アニメなどにも言えることですが、コンテンツの作り手の伝えたいことを、全ての受け手に伝えることは難しいということです。
私自身、普段、動画制作をしていますが、どんなにメッセージを明確にしても、伝わらないもどかしさを感じることが多いです。
コンテンツの作り手が抱える、そうした“ジレンマ”に思いをはせる機会にもなりました。(両)
今年のアカデミー賞で作品賞をはじめ、最多7部門を受賞した映画「オッペンハイマー」。日本における観客動員100万人超を達成し、興行収入16億円を突破したことが5月7日、配給会社の発表で分かりました。
言うまでもなく、日本は唯一の戦争被爆国。原爆の生みの親である物理学者の名前を冠した映画の公開は当初、広島・長崎への原爆投下による凄惨な被害状況を伝えるシーンがないことなどもあり、さまざまな議論を起こしました。
実際に鑑賞してみましたが、物語で中心的に描かれているのは、あくまで一人の物理学者の人生です。日本でそうした議論が起こる理由も納得できました。
それと同時に思ったのは、映画に限らず、漫画や小説、アニメなどにも言えることですが、コンテンツの作り手の伝えたいことを、全ての受け手に伝えることは難しいということです。
私自身、普段、動画制作をしていますが、どんなにメッセージを明確にしても、伝わらないもどかしさを感じることが多いです。
コンテンツの作り手が抱える、そうした“ジレンマ”に思いをはせる機会にもなりました。(両)
●ご感想をお寄せください youth@seikyo-np.jp
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