読者投稿

〈もうひとコエ〉 変わっていく私を見ていてほしい 2026年9月16日

東京都新宿区 市川麻菜美さん、峯岸和子さん、市川世利之さん

 娘が創価学会に入会したことを聞いた時、“もう違う世界に行ってしまった”と思いました――。そんな当時の心境と、今年7月に自身も創価家族の一員となった喜びをつづった峯岸和子さんの投稿が、「声」の欄に掲載されました(7月25日付掲載)。
 娘の市川麻菜美さんが創価学会に入会したのは2017年2月。それから約10年。市川さんに続き、今年7月12日には母・峯岸さんが、9月7日には市川さんの夫・世利之さんが入会しました。
 これまでの思いを3人に伺いました。

    ◇

 ――市川さんが創価学会に出合ったのは、どんな時だったのでしょうか。

 市川さん 夫が仕事上の出来事をきっかけに重いうつ病になり、先の見えない日々が続いていました。友人にも両親にも悩みを打ち明けられずにいた時、職場の先輩に誘われて、初めて座談会に参加しました。
 そこで夫のことを話すと、信頼する一人の女性部員が「麻菜美ちゃんが、ご主人を守ってきたんだね」と言ってくださって。
 「大変だったね」「つらかったね」ではなく、「守ってきたんだね」とーー。その言葉に、雷に打たれたような衝撃を受けて、「こういう言葉をかけてくれる人がいる団体ってすごい」と思いました。
 それから少しずつ座談会などに参加するようになり、17年2月に入会しました。

 ――母・峯岸さんに伝えた時は、どんな反応でしたか。

 市川さん 「え……」って(笑)。

 峯岸さん 本当に「え……」という感じでした。本当にもう、娘が自分とは違う世界の人になってしまったようで。正直、寂しかったです。

 市川さん 私自身、多分緊張していたと思うんですが、“これから変わっていく自分を見ていてほしい”という気持ちが強くありました。

 ――その後、お二人で話し合うことはあったのでしょうか。

 市川さん ほとんどなかったですね。どこか、話すこと自体がタブーのような感じで、お互いに、その話には触れずにいました。

 峯岸さん ただ、娘が「座談会でみんなが拍手をして、自分を受け入れてくれて、お母さん、私すっごいうれしかったんだ」と話してくれたことがあって。
 その話を聞いた時、うれしそうにしている娘の姿が頭の中に浮かんできて。だとしたら、「もう少し見守っていかなきゃな」と思ったんです。
 その時点では、自分が入会するなんて全く考えていませんでした。ですが、その後、不思議と、学会の方々と縁したり、教学部任用試験を受験することになったりして、少しずつ気持ちが変わっていきました。学会の人たちって温かい――娘の言葉通りだと思いました。そして、今年7月に入会しました。

 ――世利之さんは、市川さんの入会をどう受け止めていましたか。

 世利之さん ある日突然、ぼそっと「私、創価学会に入会したから」って言われました。何の相談もなく(笑)。正直、驚きました。
 妻は熱しやすく冷めやすいところがあるので、「そのうち飽きるだろう」と思っていました。
 でも、毎朝、部屋からお経が聞こえてきて(笑)。今思えば、題目を聞きながら、「おお、こんなに続くのは珍しいな」「何かあったのかな」と思っていました。
 ある時、妻がたくさんの学会の方々と交流している姿を初めて見ました。見たことがないぐらい、妻が、すごく朗らかで。「これが学会の皆さんの影響なのか」と思いました。
 そう思うと、学会も特に悪いものではないのかなと。それから少しずつ、自分の気持ちも変わっていきました。

 ――時を同じくして、ご自身の病も回復されました。

 世利之さん はい。しんどかった時、妻が「会社を辞めてもいいよ。元に戻ることだけが幸せなんじゃなくて、今、二人にとって一番いい道を選ぶことが幸せなんだよ」と言ってくれたんです。
 あの言葉で気持ちが楽になり、前を向くことができました。妻の言葉には、何というか信心の確信みたいなものがあったと思います。
 今年、思い切って任用試験を受けました。そして、自分もこの信心に向き合ってみようと思い、入会しました。

    ◇

 ――お母さまとご主人が相次いで入会したことを、どう感じていますか。

 市川さん 入会後も悩みは尽きません。ですが、何かあるたびに、誰かのせいにするのではなく、「また祈る時が来た」「よし、これも乗り越えていこう」と思えるようになりました。
 そんな姿を、母も夫も、見ていてくれたんだなと思います。これからも母と夫と信心に励みながら、多くの人に、この学会の素晴らしさを伝えていきたいです。

編集後記

 9月7日、世利之さんの入会記念勤行会に参加させていただきました。 
 その場で市川さんは、世利之さんに語りかけていました。
 人生を振り返って、こんなにも人を恨んだり、怒りをぶつけたり、悩み苦しんだりした人は、あなたしかいません――。その言葉には、病と闘ってきた世利之さんに寄り添い続けてきた、市川さんの思いがあふれていました。
 市川さんはこう続けました。「なんでこんなに悩むんだろうと考えると、やっぱり二人で乗り越えたいからなんだと思う。最後に二人で『幸せだったね』『楽しかったね』って笑いたいから」
 そして、しみじみと言葉を結びました。
 「学会に初めて出合った頃は、何もない壁に向かって、一人で静かな声で題目を唱えていました。それが今、夫婦二人で、大きな声で題目を唱えられる日が来るなんてなあって思います」
 “変わっていく自分を見ていてほしい”――約10年前、入会した際に抱いた市川さんの思いは今、家族3人が信心を励んでいくための“合言葉”になっています。

◎掲載された投稿(7月25日付)

 娘の成長した姿見て学会に入会

 東京都新宿区 峯岸和子(主婦 71歳)

 7月12日に学会に入会しました。きっかけは娘です。娘がつらく苦しい時期に、親として、どのように支えていけばよいか悩んでいたところ、娘から「創価学会に入会した」と連絡がありました。

 驚きと信じられない思いで、“もう、私たち家族とは違う世界に行ってしまった。何とかして気持ちを変えなければ”“でも、すぐに心変わりをして、戻ってくるかもしれない”――そんなことばかり、毎日のように考えていました。

 しかし、娘は時がたつに連れ、さまざまな問題を抱えながらも、地に足を着けて幸せそうに暮らせるように。その姿に“やみくもに反対するのは親のエゴではないか。娘の本当の幸せとは何か。娘を変えた創価学会とは、どんなものなのか。それを理解したい”と思い、座談会や会合に参加するようになりました。

 少しずつ学会員の皆さんの温かさに触れていく中で、教学部任用試験(仏法入門)を受験することに。初めは暗記で乗り越えようとしましたが、研さんを進めていくうちに、ただ合格を目指すだけでなく、「この教え一つ一つを大切に、納得しながら学んでいきたい」との思いに変わっていきました。

 皆さんの応援の祈りもあり、試験は無事合格。合格証を頂いた時に、これまでの娘との長い道のりがよみがえり、胸がいっぱいになりました。

 当初、入会の意思は全くありませんでしたが、「信じれば、こんな自分でも、正しく生きていける。自分だけではなく、周りの人もより良い人生になっていく」と確信し、入会することにしました。

 小さな一歩ですが、創価家族の皆さんと歩んでいきたいと思います。