聖教ニュース

〈アメリカ創価大学卒業式〉 卒業生代表のあいさつ(要旨) 2026年5月26日

ジュン・サワダさん

 私たち卒業生の多くにとって、次にキャンパスで友人たちの姿を見られるのは、“遠い先”のことになるかもしれません。しかし、これは決して永遠の別れではありません。
 
 私たちは、「2026年卒業」という一つのパズルに、それぞれが「自分自身の歴史」というピースを持ち寄り、共にこのクラスを築いてきました。
 
 そして今、涙を浮かべながら友人や職員、教員に別れの手を振るこの瞬間にも、どうか知っていてください。皆さんの心には、有効期限のない、あなただけの、そして私たちだけの「創価のピース」が、永遠に刻まれているということを。
 
 これから私は、2026年卒業の皆さんの姿を、心の中に描きながら生きていきます。
 
 そして私は、人生の歩みをこれまで以上に大切にしながら、一歩一歩を踏み締めて進んでいきます。どうか皆さんもまた、それぞれの場所で、自分らしく歩み続けてください。

ビディシャ・カフレさん

 ネパールのカトマンズは今、午前4時ごろ。両親はライブ配信で私の姿を見守ってくれています。本日、皆さんと卒業を迎えられたことに、深い誇りと喜びを感じるとともに感謝でいっぱいです。
 
 SUAの素晴らしいところは、4年間の学びを通して、世界で起きている紛争や対立などの問題を、人ごとではなく、我がことに感じられるようになる点にあります。それは、「平和」と「人道」の精神が大学の根底に脈打っているからだと感じます。
 
 これから私たち卒業生は、それぞれが独自の道を歩みながら、創立者の示された世界市民の生き方を体現する挑戦を開始します。一人一人の行動は、微々たるものに思えるかもしれません。しかし、小さな行動が周囲に波及し、必ず意味のある変化を生み出します。
 
 私たちはこれからも正義を貫き、善の世界を築いていけるよう努力を重ねていこうではありませんか。

エレナ・ナバさん

 SUAには、国籍や文化の違いにかかわらず、誰とでも語り合える温かな雰囲気があります。また、自分とは異なる考えを持つ人々と共に生活する中で、私たちは「共生」の哲学を実践的に学ぶことができます。
 
 世界中で分断と対立が絶えない今、私たちが身に付けるべき最も重要なものの一つは、自分と異なる背景や価値観を持つ人々とも“つながる力”ではないでしょうか。
 
 ある教授が、私に教えてくれたことがあります。「『白か黒か』という単純な二者択一は、現実には存在しない。本当の理解は、その間に存在する『グレーゾーン』にこそある」と。
 
 そしてそれは、論理的思考を持ちながら相手の話に真摯に耳を傾け、自分とは異なる視点を理解しようと努める中で育まれることを学びました。
 
 私たちは、どんな環境にあっても、対話の力で世界をより良い方向へと変革していく準備ができています。

マルコス・ヴィニシウス・ヘジナルド・ジ・ソウザさん(修士課程)

 私はブラジル出身で、性的マイノリティーの一つであるクィア(規範的とされる性のあり方にとらわれない、多様な性のあり方を包括的に表す言葉)の当事者です。
 
 かつての私は、他者に受け入れられるためには、自分を隠さなければならないと思い込んでいました。
 
 しかし、SUAの修士課程プログラムを通して、さまざまな教育現場を訪れる中で、教育がいかに人々の可能性を引き出し、新たな活躍の機会を生み出す力を持っているのかを、目の当たりにしました。
 
 そして、研究者、アーティスト、映画監督である私には、自分と同じように生きづらさを感じている人々に希望を送れる可能性が備わっていることに気づきました。
 
 “クィアのアーティストが自らのありのままの姿を表すための、サポートをする場を構築したい”――この夢を実現するために、これからも挑戦を貫いていきます。