名字の言

名字の言 「飛翔そして勝利」 2025年6月30日

 文豪トルストイが書きとどめた思想家アウグスティヌスの言葉に、こうある。「常に歩度を伸ばし、常に前進せよ。けっして立ち止まったり、後退したり、わき路へそれたりしてはいけない」(北御門二郎訳『文読む月日』ちくま文庫)▼いよいよ明日から7月。早いもので、今年の「世界青年学会 飛翔の年」も折り返しとなる。「飛翔」というと1997年11月、池田先生の105回目の中部指導を思い出す。この時、1年後に迫った、ナゴヤドーム(当時)で行われる世界青年平和文化祭のテーマが決定した▼中部青年部が考え抜き、最終的に決まったテーマは「飛翔そして勝利」。テーマが発表された同年11月26日付本紙には、こう書かれている。「飛翔――それは青年の特権。未来への希望。二十一世紀の大空高く、広布の翼を広げゆく、若人の躍動だ。そして勝利――断じて勝つ。すべてに勝つ」と▼このテーマは、青年をはじめ中部の友の「前進の合言葉」となり、一人一人の「挑戦の号砲」となった。わが勝利へと飛翔する熱と力が、大成功の文化祭をつくる原動力となったのである▼飛翔は、勝利に結実してこそ飛翔である。自分自身の勝利へ、広宣流布の勝利へ、胸中の師と共に飛翔の一日一日を刻みたい。(革)