聖教ニュース

〈聖教新聞社提供の番組〉 BS-TBS「あれから10年 これから10年」 3月22日(土)午後8時54分から 毎週土曜放送 2025年3月22日

東日本大震災を経験した若者たちが語る今と未来

 BS-TBSが制作するテレビ番組「あれから10年 これから10年」が3月22日(土)、BS-TBSで放送されます(聖教新聞社提供)。

 同番組では、2011年の東日本大震災の被災者の方々、特に当時10代だった若者を中心に取材し、被災から「10年を経ての今」と「これからの10年」をお伝えします。

 あの震災の意味を見つめ、街と人、そして自らの未来を考える。被災した若者たちが頑張る姿は、コロナ禍を生きる全ての世代に勇気と希望を与えてくれます。

3月22日放送 〈File.182 福島県川俣町山木屋/高野樹さん〉
地元に根差して「恩返し」を

 震災の発生時、高野樹さんは小学6年生(11歳)。卒業式の練習中だった。住んでいた山木屋地区は、原発事故の影響で、すぐに避難区域となったため、「今日から学校の場所が変わります」と突然伝えられ、他の地域へ転校になったという。

 原発から離れていたことから、「まさか自分たちまで避難しなくてはいけなくなるとは思わなかった」と当時を振り返る。慣れ親しんだ地元を離れ、「避難先では右も左も分からずに生活していたことを、今でも覚えている」と語る。

 現在、川俣町でカフェや音楽スタジオを併設する施設「Kawamata-BASE」を運営している。カフェでは川俣町の特産である「川俣シャモ」を使ったメニューを扱うなど、地域に根差した施設となっている。さらに、山木屋地区に伝わる「山木屋太鼓」の伝承活動も行い、地元の祭りなどで演奏している。

 「成長するにしたがい、震災時に受けた支援に対する感謝の気持ちが強くなった」。「次は自分が町に恩返しをしたい」と、地域の人々のコミュニケーションの場となる施設を立ち上げた。震災を経て、故郷や地元の人を一層好きになり、生まれ育った川俣町の魅力を発信し続けている。
 そんな高野さんの「今」と「10年後の目標」とは?

 BS-TBSの番組紹介ページ

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