聖教ニュース

フランスで民音の海外派遣公演 2025年12月26日

日本の演奏家が出演――広がる友情の交響曲

 民主音楽協会(民音)による海外派遣公演が今月7日から9日まで(現地時間)、フランスで行われた。

 日本から、前田剛史氏(太鼓)、駒田早代氏(津軽三味線)、石橋紅童氏(尺八)、曽根麻央氏(ピアノ)の4人が出演した。

 地域住民らが参加したミニコンサートは7日、ビエーブル市のビクトル・ユゴー文学記念館で開かれ、同館所蔵のピアノと日本の伝統楽器が織り成す豊かな音色が会場を包み、聴衆を魅了した。

 来賓のソフィー・デュボワ市議会議員は、同館は市の重要な文化拠点であり、「音楽や文学を通じた市民交流の場が、今後も広がることを期待したい」と語った。

 翌8日には、パリ市内の学校で小中学生約120人と保護者らを対象に演奏会を実施。また教員養成大学院で、日本の伝統楽器の解説と実演を交えた講習会も行われた。

 9日には、コンサート「音の架け橋――フランスと日本の友情の交響曲」がパリ市内のエッフェル塔劇場で、昼夜の2回にわたり開催され、約800人が訪れた。

 津軽三味線の軽快な旋律に、太鼓の力強い鼓動や、尺八の深みのある音色、ピアノの伸びやかな響きが重なり合い、日本音楽の多彩な表情を描き出した。

 フランス人音楽家との合同演奏も披露され、聴衆からのスタンディングオベーションで幕を閉じた。

 来場者からは、「驚きと感動に満ちた“音楽の旅”でした」などの声が寄せられた。