本紙23日付に続いて、第13回「きぼう作文コンクール」(少年少女きぼう新聞主催)で最優秀賞であるホイットマン賞(詩部門)、ユゴー賞(読書感想文部門)に輝いた作品を紹介します。
本紙23日付に続いて、第13回「きぼう作文コンクール」(少年少女きぼう新聞主催)で最優秀賞であるホイットマン賞(詩部門)、ユゴー賞(読書感想文部門)に輝いた作品を紹介します。
ホイットマン賞(詩部門)
ホイットマン賞(詩部門)
「私は決めた」
愛知・5年 梶間ありすさん
「私は決めた」
愛知・5年 梶間ありすさん
あついあつい あつい夏
きらきら光る 私の汗
らくして叶う夢などない
めらめら燃える 負けじ魂
ずっと遠くにかすかに見える
にじを目指して
自分との戦いに終わりはない
分かり合える仲間と共に
にんたいという勇気を出して
かなた向こうの光に向かって
つばさを広げ
まっすぐ前だけを見て
できるとこまで
頑なにあきらめない
ばとんパスの
れべるアップで
るーきー狙う
人と比べず 自分らしく
にじをかける
絶望は希望への道
対戦相手は自分自身
にげたりしない
なんとかしてみせる
るびーのように光かがやく
とびっきりに
こころを燃やして
こころをはずませ
ろく年生になる前に
にじをわたる
き望をもって
めだるを目指して
たたかいに挑む
あきらめずに自分に勝つまで
頑張れる人に絶対になると
心に決めた
あついあつい あつい夏
きらきら光る 私の汗
らくして叶う夢などない
めらめら燃える 負けじ魂
ずっと遠くにかすかに見える
にじを目指して
自分との戦いに終わりはない
分かり合える仲間と共に
にんたいという勇気を出して
かなた向こうの光に向かって
つばさを広げ
まっすぐ前だけを見て
できるとこまで
頑なにあきらめない
ばとんパスの
れべるアップで
るーきー狙う
人と比べず 自分らしく
にじをかける
絶望は希望への道
対戦相手は自分自身
にげたりしない
なんとかしてみせる
るびーのように光かがやく
とびっきりに
こころを燃やして
こころをはずませ
ろく年生になる前に
にじをわたる
き望をもって
めだるを目指して
たたかいに挑む
あきらめずに自分に勝つまで
頑張れる人に絶対になると
心に決めた
※各行の一文字目だけを順に読んでいくと、最後の3行の文章になります
※各行の一文字目だけを順に読んでいくと、最後の3行の文章になります
「きょうは いろんな ひ」
愛媛・1年 池田唯大さん
「きょうは いろんな ひ」
愛媛・1年 池田唯大さん
8がつのあるひ
きょうはとってもあつかった ひ
きょうはばあばがぼくのねがいごとを
かなえて くれた ひ
きっていないまんまるなすいかを
もってきてくれて
めかくしをして すいかわりをした ひ
きょうはおにいちゃんと
いっぱいあせをかきながら
おにわでサッカーのれんしゅうをした ひ
きょうはしゅくだいのおんどくを
きもちをこめてよんだ ひ
きょうはママのごはんが
だいすきななめこのおみそしるだった ひ
きょうはかっていたかぶとむしが
しんじゃった ひ
ぼくのおうちにうまれてきてくれて
“ありがとう”といいながら
ママとつちにうめてあげた ひ
きょうはねるまえに
ぐらぐらしていた はがぬけて
ママとおにいちゃんと
みんなでおおわらいした ひ
たのしいことも うれしいことも
かなしいことも
いろんなことが ぎゅっとつまった
たいせつな ぼくのいちにち
8がつのあるひ
きょうはとってもあつかった ひ
きょうはばあばがぼくのねがいごとを
かなえて くれた ひ
きっていないまんまるなすいかを
もってきてくれて
めかくしをして すいかわりをした ひ
きょうはおにいちゃんと
いっぱいあせをかきながら
おにわでサッカーのれんしゅうをした ひ
きょうはしゅくだいのおんどくを
きもちをこめてよんだ ひ
きょうはママのごはんが
だいすきななめこのおみそしるだった ひ
きょうはかっていたかぶとむしが
しんじゃった ひ
ぼくのおうちにうまれてきてくれて
“ありがとう”といいながら
ママとつちにうめてあげた ひ
きょうはねるまえに
ぐらぐらしていた はがぬけて
ママとおにいちゃんと
みんなでおおわらいした ひ
たのしいことも うれしいことも
かなしいことも
いろんなことが ぎゅっとつまった
たいせつな ぼくのいちにち
ユゴー賞(読書感想文部門)
ユゴー賞(読書感想文部門)
「力をあげる側になりたい」
東京・6年 鎌田幸恵さん
「力をあげる側になりたい」
東京・6年 鎌田幸恵さん
「みんなで一緒に行ってみよう!」というたった一言が言えなかった保育園でのお遊戯会。家族やマンションの管理人さんにも聞いてもらった。でも、恥ずかしくて本番では言えなかった。私は人見知りが激しい子だった。
『僕は上手にしゃべれない』という本を図書館で目にしたとき、すぐに手に取った。主人公は、吃音を抱える中学生の柏崎悠太。学校生活で、苦しい場面にぶつかりながら、必ず味方になってくれる人がいることに気付く。ハンデを乗り越えたいと強く思い、葛藤しながらも挑戦を続ける姿が私の心を動かした。
悠太は中学校に入学し、クラスでの自己紹介の場面で、腹痛があると言って保健室に行った。そのことを知ったお姉ちゃんに「逃げたんだ」と言われ、普通にしゃべれる人に僕の気持ちなんてわかるわけがないと強い口調で思いをぶつけてしまう。吃音の治療法が確立されていないことや、自分は企業の障がい者枠にあてはまらず、普通の人と同じように就職活動をしなくてはならないことを知る。社会に出てからの不安どころか絶望が溢れる。私は「吃音」について初めて知ることばかりだった。読みながら、もっと皆が幸せに暮らせる社会をつくりたいと心から願った。
それでも勇気を出して放送部に入った悠太。同級生の古部さんから、上手にしゃべれないから友達をつくっちゃいけないなんてない、友達になりたいと真剣に投げかけられ戸惑う。そして、弁論大会に挑戦する。「僕は」の言葉を言うだけで「ぼっぼっ……」とつっかえてしまう。でも結果はなんと審査員特別賞。自分を支えてくれる人たちのために戦い続ける決意や、言葉には人を変え、人を救う力があることを多くの人の心に訴えたからだ。ありのままの自分を出して、何度もつっかえながら、諦めずに弁論する姿にとても感動した。
あとがきを読んだとき、ハッとした。筆者自身が、今も吃音と戦い「力をあげる側になりたい」と恩返しを願い、本を書いていることを知ったからだ。私は吃音ではないが、支えてくれる人がたくさんいる。小さいときから色々な練習を一緒にしてくれた家族。低学年の頃、上手にしゃべれなかったけれど、お菓子をくれて笑顔で褒めてくれた学会の皆さん。今では座談会で司会や御書、クイズ、合唱団でも司会や導師、何でも任せてもらえる。6年生になった現在の私は、気付けば人見知りとは真逆の性格になっている。人と話すことや、人前で何かすることが大好き。私を支えてくれる家族やばあば、学会の皆さん、合唱団のスタッフ、学校の先生、友達、そして心の中にいる大好きな池田先生のおかげだ。
今、私には夢がある。SDGsや世界平和に関する仕事につくことだ。人を思いやる心を大切にして、世界中の人たちを少しでも幸せにしていける人になりたい、そう強く思った。そして、「力をあげる側になりたい」。
「みんなで一緒に行ってみよう!」というたった一言が言えなかった保育園でのお遊戯会。家族やマンションの管理人さんにも聞いてもらった。でも、恥ずかしくて本番では言えなかった。私は人見知りが激しい子だった。
『僕は上手にしゃべれない』という本を図書館で目にしたとき、すぐに手に取った。主人公は、吃音を抱える中学生の柏崎悠太。学校生活で、苦しい場面にぶつかりながら、必ず味方になってくれる人がいることに気付く。ハンデを乗り越えたいと強く思い、葛藤しながらも挑戦を続ける姿が私の心を動かした。
悠太は中学校に入学し、クラスでの自己紹介の場面で、腹痛があると言って保健室に行った。そのことを知ったお姉ちゃんに「逃げたんだ」と言われ、普通にしゃべれる人に僕の気持ちなんてわかるわけがないと強い口調で思いをぶつけてしまう。吃音の治療法が確立されていないことや、自分は企業の障がい者枠にあてはまらず、普通の人と同じように就職活動をしなくてはならないことを知る。社会に出てからの不安どころか絶望が溢れる。私は「吃音」について初めて知ることばかりだった。読みながら、もっと皆が幸せに暮らせる社会をつくりたいと心から願った。
それでも勇気を出して放送部に入った悠太。同級生の古部さんから、上手にしゃべれないから友達をつくっちゃいけないなんてない、友達になりたいと真剣に投げかけられ戸惑う。そして、弁論大会に挑戦する。「僕は」の言葉を言うだけで「ぼっぼっ……」とつっかえてしまう。でも結果はなんと審査員特別賞。自分を支えてくれる人たちのために戦い続ける決意や、言葉には人を変え、人を救う力があることを多くの人の心に訴えたからだ。ありのままの自分を出して、何度もつっかえながら、諦めずに弁論する姿にとても感動した。
あとがきを読んだとき、ハッとした。筆者自身が、今も吃音と戦い「力をあげる側になりたい」と恩返しを願い、本を書いていることを知ったからだ。私は吃音ではないが、支えてくれる人がたくさんいる。小さいときから色々な練習を一緒にしてくれた家族。低学年の頃、上手にしゃべれなかったけれど、お菓子をくれて笑顔で褒めてくれた学会の皆さん。今では座談会で司会や御書、クイズ、合唱団でも司会や導師、何でも任せてもらえる。6年生になった現在の私は、気付けば人見知りとは真逆の性格になっている。人と話すことや、人前で何かすることが大好き。私を支えてくれる家族やばあば、学会の皆さん、合唱団のスタッフ、学校の先生、友達、そして心の中にいる大好きな池田先生のおかげだ。
今、私には夢がある。SDGsや世界平和に関する仕事につくことだ。人を思いやる心を大切にして、世界中の人たちを少しでも幸せにしていける人になりたい、そう強く思った。そして、「力をあげる側になりたい」。
「『おちびさんじゃないよ』をよんで」
奈良・1年 平野花恵さん
「『おちびさんじゃないよ』をよんで」
奈良・1年 平野花恵さん
わたしは『おちびさんじゃないよ』というほんをよみました。なぜ、よもうとおもったかというと、ほんのだいめいとえをみて、わたしのおねえちゃんみたいだなとおもったからです。
このほんはからだのちいさいおんなのこ、テンちゃんのおはなしです。からだがちいさいせいで、まわりのみんながこどもあつかいするけれど、テンちゃんはいろんなことができるし、いろんなことをしっています。
おはなしをよんでいくと、ますますおねえちゃんみたいだなとおもいました。わたしのおねえちゃんは、わたしより2つとしうえです。3がつうまれで、からだがちいさいです。だから、ふたりでいると、みんなからよく「ふたご」とまちがわれます。でも、おねえちゃんは、にじゅうとびもたくさんとべるし、さんすうがとくいだし、いちりんしゃもすいすいのれる。じぶんよりたかいてつぼうでさかあがりができるし、ドッジボールでは、6ねんせいのたまもキャッチできる。できることがたくさんあります。
おはなしでは、あるひ、がっこうにマルくんという、からだのちいさなおとこのこがてんこうしてきます。マルくんにいじめっこがちかづいて、いじわるをしようとします。テンちゃんは、いじめっこにたちむかいます。
「ねえ、それっていじわるだよ」
「なんだよ、ちーび」
「あたしはちびじゃない‼」
テンちゃんがおおきなこえをだしたので、いじめっこはあわててどこかへいってしまいました。
わたしはテンちゃんがかっこいいなとおもいました。ほんとうはいじめっこのことがこわかったはずなのに、ゆうきをだしてマルくんをまもろうとしているところがすごくかっこいいなとおもいました。
わたしのおねえちゃんも、わたしのことをいつもたすけてくれます。わたしが4がつにいちねんせいになったので、いっしょにがっこうにいってくれて、こまったことがないかきいてくれます。わたしのおともだちがこけたときもたすけにきてくれました。じまんのおねえちゃんです。
わたしがこのほんでいちばんすきなところは、テンちゃんにたすけてもらったマルくんが「テンちゃんっていままであったともだちのなかでいちばんのおおものだとおもう」といったところです。わたしもおねえちゃんのことを「おおもの」だとおもいます。わたしもテンちゃんやおねえちゃんみたいに、こまっているひとがいたらたすけてあげたいなとおもいました。
わたしは『おちびさんじゃないよ』というほんをよみました。なぜ、よもうとおもったかというと、ほんのだいめいとえをみて、わたしのおねえちゃんみたいだなとおもったからです。
このほんはからだのちいさいおんなのこ、テンちゃんのおはなしです。からだがちいさいせいで、まわりのみんながこどもあつかいするけれど、テンちゃんはいろんなことができるし、いろんなことをしっています。
おはなしをよんでいくと、ますますおねえちゃんみたいだなとおもいました。わたしのおねえちゃんは、わたしより2つとしうえです。3がつうまれで、からだがちいさいです。だから、ふたりでいると、みんなからよく「ふたご」とまちがわれます。でも、おねえちゃんは、にじゅうとびもたくさんとべるし、さんすうがとくいだし、いちりんしゃもすいすいのれる。じぶんよりたかいてつぼうでさかあがりができるし、ドッジボールでは、6ねんせいのたまもキャッチできる。できることがたくさんあります。
おはなしでは、あるひ、がっこうにマルくんという、からだのちいさなおとこのこがてんこうしてきます。マルくんにいじめっこがちかづいて、いじわるをしようとします。テンちゃんは、いじめっこにたちむかいます。
「ねえ、それっていじわるだよ」
「なんだよ、ちーび」
「あたしはちびじゃない‼」
テンちゃんがおおきなこえをだしたので、いじめっこはあわててどこかへいってしまいました。
わたしはテンちゃんがかっこいいなとおもいました。ほんとうはいじめっこのことがこわかったはずなのに、ゆうきをだしてマルくんをまもろうとしているところがすごくかっこいいなとおもいました。
わたしのおねえちゃんも、わたしのことをいつもたすけてくれます。わたしが4がつにいちねんせいになったので、いっしょにがっこうにいってくれて、こまったことがないかきいてくれます。わたしのおともだちがこけたときもたすけにきてくれました。じまんのおねえちゃんです。
わたしがこのほんでいちばんすきなところは、テンちゃんにたすけてもらったマルくんが「テンちゃんっていままであったともだちのなかでいちばんのおおものだとおもう」といったところです。わたしもおねえちゃんのことを「おおもの」だとおもいます。わたしもテンちゃんやおねえちゃんみたいに、こまっているひとがいたらたすけてあげたいなとおもいました。