聖教ニュース
アメリカ創価大学で「世界市民教育シンポジウム」 11カ国の教員が集い 2025年7月26日
アメリカ創価大学(SUA)の「地球的問題群研究センター」が主催する「世界市民教育シンポジウム」が11~13日(現地時間)、カリフォルニア州の同大学キャンパスで開かれた。
同シンポジウムは、幼児教育から中等教育などに携わる教職員や教育の専門家を招き、世界市民教育に関する実践などを報告し合うもの。世界市民教育への理解を深め、教育者同士の交流を推進することを目的としている。
シンポジウムで紹介された実践例や体験記録は、今後、多くの人が学べるように発信される。
今回は、カナダ、イタリア、インドなど11カ国から、約80人が出席。東京と関西、ブラジルの創価学園や、創価インターナショナルスクール・マレーシアの教員も参加した。
シンポジウムでは、創価教育の父である牧口常三郎先生やアメリカの哲学者ジョン・デューイ氏などの例を学び、教育実践の模様も報告された。このうち、11日に登壇したSUAのエド・フィーゼル学長は、世界市民教育を進めることがSUAの使命であると述べ、智慧、勇気、慈悲を備えたリーダーをさらに輩出していきたいと語った。
米・ニューヨークにあるルネサンス・チャーター・スクールの共同創設者であるモンテ・ジョフィー氏(同日)は、教育における教師の役割を強調。地球的課題が山積する社会だからこそ、生徒らの心に希望をともす楽観主義の教師が求められると述べた。
デポール大学教育学部上級講師を務めるメリッサ・ブラッドフォード氏(12日)は、子どもが自ら学び、意思決定を行う民主的な学校の必要性を力説。教師自身が学び、成長し続けていくことが、教育の質の向上に不可欠であると語った。
また、ハーバード大学教育大学院のフェルナンド・レイマーズ教授がビデオメッセージを寄せ、困難な時代における世界市民教育の重要性を論じた。