名字の言(紙面)

〈名字の言〉 2025年8月14日

 日本を代表する庶民文化の一つに「銭湯」がある。家庭に風呂が普及する以前、人々は広い湯船で一日の疲れを癒やし、ご近所同士でゆったりと語らう時間を楽しんだ▼近年、その銭湯が新たな姿で注目を集めている。改装してサウナやカフェなどを併設した“リノベ銭湯”が各地に登場。世代や立場を超えた地域交流の拠点として再評価されている▼池田先生は男子部の部隊長だった時代、仕事と学会活動の両立に悩む青年を銭湯に誘った。一緒に湯に漬かりながら、青年が尋ねる。「私なんかより、はるかに多忙なのに、どうして、そんなに悠然としていられるんでしょうか」▼池田先生は戸田先生の弟子として広宣流布の永遠の流れを開く覚悟を述べつつ、こう言葉を継いだ。「私は断じて勝つ――そう心を定めて、祈り抜いていけば、勇気も湧く。知恵も湧く。力も湧いてくる」「どうせ活動するなら、君も、常に自分らしく、勇んで行動する主体者になることだよ」▼そこに行けばほっとする。元気になる。決意を新たにできる。ここに池田先生が築いた励ましの世界がある。きょうは、戸田先生と池田先生が運命的な出会いを結んだ「8・14」。最大の感謝を胸に、広布後継を誓う日にしたい。(羊)