聖教ニュース

〈聖教新聞社提供の番組〉 BS-TBS「あれから10年 これから10年」 9月20日(土)午後8時54分から 毎週土曜放送 2025年9月16日

東日本大震災を経験した若者たちが語る今と未来

 BS-TBSが制作するテレビ番組「あれから10年 これから10年」が9月20日(土)、BS-TBSで放送されます(聖教新聞社提供)。

 同番組では、2011年の東日本大震災の被災者の方々、特に当時10代だった若者を中心に取材し、被災から「10年を経ての今」と「これからの10年」をお伝えします。

 あの震災の意味を見つめ、街と人、そして自らの未来を考える。被災した若者たちが頑張る姿は、コロナ禍を生きる全ての世代に勇気と希望を与えてくれます。

9月20日放送 〈File.208 福島県田村市/佐藤香さん〉
被災地の土や植物から作品づくり

 震災の発生時、佐藤香さんは大学院生。茨城県内の学校に通っていた。
 地元の福島県田村市は、内陸部に位置するため津波の被害は免れた。福島第一原発がある大熊町と隣接する一部地域は避難区域に指定され、多くの住民が避難を余儀なくされた。

 原発事故について、さまざまな情報が飛び交った。「どの情報が正しいのか分からず、混乱していた」と当時を振り返る。

 現在、地元を拠点に美術家として活動している。現地で採取した土や植物などの自然素材を用い、その土地の歴史や人々の声を反映した絵画の制作や空間表現を手掛けている。
 
 土を使った作品づくりを始めたきっかけは震災だった。「汚染されている」と言われた故郷・福島の土を実際に手に取ってみると、思いの外、多くの色合いがあり、絵の具としての可能性を感じたという。作品を発表すると、「危険だ」という声よりも、「土にはこんなに多様な色があるのか」といった前向きな声が多く寄せられた。

 「被災地を『噂』で語るのではなく、実物を通して『リアル』を感じた上で判断してほしい」と願いながら作品づくりを続けている。そんな佐藤さんの「今」と「10年後の目標」とは?

 BS-TBSの番組紹介ページ

 これまでの放送分は同紹介ページでYouTube動画として配信中。