飛行機の設計の仕事をする友人がいる。「あんな重い鉄の塊をよく飛ばせるね。重力がなければいいのに」と言うと、彼は答えた。「重力はなくならない。だから『重力のある中でどう飛ぶか』を考え、機体やエンジンなどを工夫するんだ」▼この思考は人生にも通じよう。とかく、人は前途に立ちふさがる「困難」をなくしたがるものだ。確かに“これさえなければ、自分はもっとできる”という思いを抱くこともある▼だが生きる上で、信心を貫く中で、苦難は避けて通れない。むしろ「このやりにくい環境の中でどう進むのか」という挑戦が人生と信心に磨きをかけていく▼先日、病を完治させて広布第一線に復帰した友の信仰体験を聞いた。厳しい病状という現実を受け止め、唱題を重ね、治療に臨んだ。しかし状況はなかなか好転せず、苦しかった。ある日、祈りが変わった。“広布の使命を果たすために病を治すのだ”と。やがて治療も奏功し、健康を取り戻したという▼旅客機の設計の「目的」は重力の存在をなくすのではなく、安全な機体で乗客を無事に運ぶこと。人生の「目的」は、困難をなくすことでも、単に克服するのでもなく、飛躍の因に転換し自身の使命を果たしていくことだと学んだ。(白)
飛行機の設計の仕事をする友人がいる。「あんな重い鉄の塊をよく飛ばせるね。重力がなければいいのに」と言うと、彼は答えた。「重力はなくならない。だから『重力のある中でどう飛ぶか』を考え、機体やエンジンなどを工夫するんだ」▼この思考は人生にも通じよう。とかく、人は前途に立ちふさがる「困難」をなくしたがるものだ。確かに“これさえなければ、自分はもっとできる”という思いを抱くこともある▼だが生きる上で、信心を貫く中で、苦難は避けて通れない。むしろ「このやりにくい環境の中でどう進むのか」という挑戦が人生と信心に磨きをかけていく▼先日、病を完治させて広布第一線に復帰した友の信仰体験を聞いた。厳しい病状という現実を受け止め、唱題を重ね、治療に臨んだ。しかし状況はなかなか好転せず、苦しかった。ある日、祈りが変わった。“広布の使命を果たすために病を治すのだ”と。やがて治療も奏功し、健康を取り戻したという▼旅客機の設計の「目的」は重力の存在をなくすのではなく、安全な機体で乗客を無事に運ぶこと。人生の「目的」は、困難をなくすことでも、単に克服するのでもなく、飛躍の因に転換し自身の使命を果たしていくことだと学んだ。(白)