聖教ニュース(紙面)

フランスSGIが新出発 新緑のパリで広布誓願の総会 2025年5月1日

全土結び3千人が参加 谷川SGI理事長が激励

 【パリ】学会創立100周年の2030年へ新たな決意で出発するフランスSGI(創価学会インタナショナル)の総会が4月29日午後7時(現地時間、以下同)、首都パリのフランス創価仏教センターで晴れやかに開催された。これには谷川SGI理事長、清水SGI事務総局長ら訪問団が、首都圏のメンバーと同国の海外県の代表ら約280人と共に出席。全国約2800人がオンラインで視聴した。席上、新たにフランスSGIの最高協議会が設置され、議長にカティ・マウエさんが任命された。壮年部長にファブリス・オリヤさん、婦人部長にミツコ・モーラさんが就いた。(記事=田代貞治、写真=伊野光)

 総会の始まる午後7時になっても、パリの空は昼間のように明るかった。街路樹のプラタナスに茂る若葉のすき間から、陽光がきらめいている。
 新生の息吹に満ちた総会は青年部代表によるダンスで幕を開けた。信仰を実践する喜びにあふれた、創価の青年らしいエネルギーが弾ける。
 次いで男子部のロバン・バンケメルさんが活動報告。3年前、仏法の話を聞いて唱題を始め、祈った以上の結果を得た喜びを胸に、地域の座談会へ。温かい歓迎と体験談に感動し、御本尊を受けた。以来、自身の人間革命に挑む中、周囲の人々の幸福をも祈れるように。これまで2人に弘教。人生を開くきっかけをくれた創価家族、そして池田大作先生への感謝を述べた。
 現在のフランスSGIの焦点、それは「良き市民」として社会に希望をもたらす青年部員一人一人の成長だ。コロナ禍以降、若者に広がる「言葉にできない不安」「つながりの希薄化」は、いまだ心に影を落とす。ならばと青年部は昨年来、勇気の対話に挑戦している。
 心を結ぶ対話の実践にこそ「万人尊敬」を説く仏法の精神が脈動するからだ。誠実に言葉を交わす中で互いへの敬意も生まれ、自分自身の尊厳にも気付くことができる。
 対話を広げる中、青年部が昨秋に南仏トレッツで開いた“平和フェスティバル”には、友人を含め近年最高の1300人以上が参加。平和を望む若人のスクラムを大きく拡大した。自信と誇りに満ちた青年部は今回の総会を節目に、さらなる躍進を期す。
 谷川SGI理事長、レスクシエ長老会議会長、モリ同会議員が、人事任命を行った。