名字の言

名字の言 自分で自分を鼓舞していくには 2026年5月16日

 詩人の石垣りんさんは高等小学校を卒業後、14歳で銀行に就職した。以降、定年を迎えるまで生家の家計を支えるために働きながら、生活者の視点で言葉を編んだ▼そんな石垣さんのことを、詩人の茨木のり子さんは「自分の中に一人の一番きびしい教師を育てえた」と書き、“自分で自分を教育できた人”と評した(『詩のこころを読む』岩波ジュニア新書)▼ある多宝会の壮年は、70代で学び直そうと自治体の高齢者大学へ。卒業後は学院長を務め、地域の老人会会長も長年担ってきた。その行動力の源泉は池田先生の指導。80歳を過ぎた今も、本紙に載る指導を“自分に言われたこと”と捉え、「自分で自分を鼓舞しています」と教えてくれた▼御書には「心の師とはなっても、自分の心を師としてはならない」(新1481・全1088、通解)と。池田先生は、この御文を通し、自分の心は揺れ動くからこそ、揺るぎなき「心の師」を持つことが大切だと述べ、“私の心には常に戸田先生がいる。今も毎日対話しているから何も迷わない”と語った▼人生の規範となる師の指導に学び、“師ならどうされるか”と考えるから師の心に肉薄し、自己を向上させていける。きょうも師を求め、師に応えゆく一日を。(踊)