聖教ニュース(紙面)
特別展「This is SUEKI(須恵器)」 東京富士美術館で10月3日から 2026年9月18日
東京富士美術館主催の特別展「This is SUEKI―古代のカタチ、無限大!」が10月3日、東京・八王子市の同美術館で開幕する(12月27日まで)。
今から1600年以上前の古墳時代に、朝鮮半島から伝来した窯での高温焼成や、ろくろによる成形といった新たな技術によって、「須恵器」と呼ばれる焼き物が生まれた。それまでの野焼きの土器とは異なり、硬く丈夫で、液体を入れても漏れにくくなった。こうした技術は後の日本の陶磁器生産の礎となった。
本展では、古墳時代から平安時代までの約500年間に全国各地で生まれた須恵器の名品約200点を展示。重要文化財12点を含む品々から、その知られざる魅力に迫る。
見どころは、古代の人々が生み出した多彩な“カタチ”。
須恵器は、東アジアとの文化交流の影響を受けながら、時代や地域によって、造形をさまざまに変化させた。
日常生活に用いられたシンプルな形状のものに加え、祭りや儀礼のための特別な須恵器も作られた。
重要文化財の「装飾子持壺付装飾器台」は、人物や動物などをかたどった装飾が施されており、周囲には輪の飾りがあしらわれるなど趣向を凝らした造形で、どの角度から見ても楽しめる。「環状瓶」は、自立できないドーナツ形の須恵器である。奈良時代に作られた、須恵器の技術を応用した高さ2メートルを超える塔も出展される。
暮らしのニーズや日本の美意識に合わせて表情を変えてきた須恵器。その“カタチ”を通して、古代の人々の息遣いや豊かな創造力に触れてみてはどうだろうか。
※なお同美術館は館内整備のため、10月2日まで全館休館中。
▽会期=10月3日(土)~12月27日(日)。月曜休館(10月12日〈月・祝〉、11月23日〈月・祝〉は開館し、10月13日〈火〉、11月24日〈火〉は休館)。会期中、一部展示替えあり。
▽開館時間=午前10時~午後5時(入館は同4時30分まで)。
▽入場料=一般1500円(1200円)、大学・高校生900円(800円)、中・小学生500円(400円)。未就学児は無料。土曜は中・小学生無料。カッコ内は20人以上の団体、65歳以上の方、東京富士美術館のLINE公式アカウント登録者等の各種割引料金。