聖教ニュース

〈季節の詩〉 東京・大田 寄贈から50年の千本桜 2026年4月2日

 暖かな陽気とともに桜前線が北上し、列島に春を告げている。

 1976年3月、学会が東京の大田区に桜の若木1000本を寄贈して、今年で50周年となる。これは、大田区で生まれ育った池田先生の提案によるもので、贈呈式は同区内にある入新井公園で行われた。

 区内各地の公園など約60カ所に植樹され、区の管理のもと大切に育てられた。地域の同志も有志で清掃や水やりなどに尽力してきた。春が来るたび、“千本桜”は大田の地を彩り、多くの人々に愛されている。

 戦時中、東京南部は空襲に遭い、大田の先生の家も被災。あたり一面が廃墟と化す中、町の一角にあったいくつかの桜が美しい花をつけていた。それを見た若き日の池田先生はノートに記した。

 「散る桜 残る桜よ 永遠に 春に 嵐と 咲き薫れ」

 人々の心を永遠に明るく照らしてほしい――暗い戦争の時代にあって、希望のように輝く桜の姿に、先生は平和への願いを託した。師の故郷に今、見る人に安らぎを届ける万朶の桜花が咲き誇る。

 先生はつづった。

 「桜は『平和の象徴』である」「今しかない、今しかないと、命の限り、清浄なる白き炎となって、燃えて咲きゆく景観は、皆の心に、安堵と平穏の憩いを与えてくれる」

 桜花舞う春の陽光を浴びて、自分にしか咲かせることのできない希望の大輪を輝かせよう。幸光るわれらの“創価桜”の人生こそが、平和の明日を開くと確信して。