聖教ニュース
UAEの首都アブダビで「人類の友愛ザーイド賞」の授賞式 学会派遣団が諸宗教の代表と出席 2026年2月12日
人類の友愛、共生、平和などに顕著な貢献をした個人・団体などを顕彰する「人類の友愛ザーイド賞」の授賞式が4日(現地時間)、中東・アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで開催された。これには創価学会も仏教者の代表として招待を受け、派遣団の寺崎副会長が諸宗教の代表らと共に出席した。
同賞は、2019年2月4日にアブダビでローマ・カトリック教会のフランシスコ前教皇とイスラム(スンニ派)最高指導者のアフマド・アル・タイーブ師が、人類の友愛を促す共同文書に署名したことを契機に創設された。
歴代のローマ教皇の中でアラビア半島を公式に訪れたのは、この時のフランシスコ前教皇が初めてとされ、両氏による共同署名は宗教間の対話や相互尊重を示す象徴的な出来事として注目を集めた。
20年12月には国連総会が2月4日を「国際友愛デー」とすることを決議、制定している。
賞の名は、UAEの建国の父である故シェイク・ザーイド・ビン・スルターン・アール・ナヒヤーン初代大統領に由来する。
過去の受賞者・団体には、国連のアントニオ・グテーレス事務総長(21年)や、カトリック系の信徒団体である聖エジディオ共同体(23年)などが名を連ねる。
授賞式では、長年の対立の克服を目指してアゼルバイジャンとアルメニアが結んだ和平合意が顕彰されたほか、アフガニスタンの女子教育の支援に取り組むザルカ・ヤフタリ氏、パレスチナの未来のために尽力する同国の起業家や専門家、学者らによる共同体が受賞した。
授賞式に先立つ3日、同賞のムハンマド・アブデルサラーム事務総長(ムスリム長老評議会事務総長)と寺崎副会長が会見。席上、スンニ派の最高指導者アフマド・アル・タイーブ師への原田会長からの親書が、アブデルサラーム事務総長に託された。
事務総長は、心からの謝意を表し、「平和と寛容の価値を共有する創価学会は大切な友人です。人間同士の心の交流こそ何より大切です」と強調。平和のために今後も協働していきたいと語った。
同日、関連イベントとして「人類の友愛国際フォーラム」が開かれ、派遣団も出席。「女性のリーダーシップ」「地域・社会のレジリエンス(困難を乗り越える力)の強化」などをテーマに、二つのセッションが行われた。
また会期中、派遣団はカザフスタン共和国のマウレン・アシンバエフ上院議長とも和やかに語り合った。同上院議長は、自身が中心者を務める同国政府主催の世界伝統宗教リーダー会議における学会の貢献に謝意を示し、気候変動やAIの課題について、さらに意見交換を重ねていきたいと述べた。
派遣団はノーベル平和賞受賞者であるインドの人権活動家のカイラシュ・サティヤルティ氏、核戦争防止国際医師会議(IPPNW)前共同会長のアイラ・ヘルファンド氏らとも言葉を交わし、友誼を深めた。