ユース特集
電子版連載〈フードは風土――柳生九兵衛と巡る〉第25回 兵庫・加古川市 恵幸川グルメ 2026年9月14日
「フード(food)は風土そのもの」――グルメコメンテーター・名物グルメ探究家の柳生九兵衛さんと各地を訪れ、地域の風土に根ざしたさまざまな名物フードにスポットを当てる本連載。第25回は市の職員が考案し、今ではすっかり地元の名物料理となった「恵幸川鍋」をはじめ、兵庫県加古川市「恵幸川グルメ」の数々を紹介します。
兵庫県南部に位置する加古川市では、2009年(平成21年)に市職員の有志グループ「エコがわさん」が発足。地球環境に配慮しながら、食を通じて地域活性を目指す活動を進めています。
2年間の試行錯誤の末、地産地消、旬産旬消、また人が一堂に集まる省エネ方法「ウォームシェア」の考え方にも合った「エコがわ鍋」を開発。市内外への啓発、店舗への普及活動の中、15年に「恵幸川鍋」と改名。16年には「恵幸川鍋五訓」を制定しました。
五訓の中でも最重要なのが、現在では加古川唯一となった創業1613年「髙松清太夫老舗」の味噌と、同じく唯一の酒蔵である創業1874年の「岡田本家」の酒粕を使うこと。
店舗「やさしい男の料理ひなた」の恵幸川鍋は、どっさり入った旬の地元産野菜から出るほのかな甘みとうま味がだしとなり、そこに、一対一の味噌と酒粕を加えて調味。素材の味を楽しめる味わいが絶品です。
現在は鍋以外にも、さまざまなメニューが各店舗で誕生。中でも、髙松味噌に赤、白の味噌をブレンドして酒粕をのせた「俺のらーめん丸髙家」の元祖恵幸川味噌らーめんは大人気です。ほかにも、おでんや牛すじ煮込み、ローストビーフ、パン、クッキー、ギョーザなどの「恵幸川グルメ」が開発され、市内の各店で食べられます。
【取材協力】
やさしい男の料理ひなた(加古川市加古川町大野185-7、TEL079-455-7236)
おでん・おばんざい ゔぉわーる(同市加古川町寺家町654和富久ビル4階、TEL050-3690-1846)
俺のらーめん丸髙家(同市平岡町一色西2丁目204ぷらーざきくや1F、TEL079-490-3031)
有限会社髙松清太夫老舗(同市加古川町北在家317、TEL079-421-2200)
合名会社岡田本家(同市野口町良野1021、TEL079-426-7288)
〈プロフィル〉やぎゅう・きゅうべえ 「TVチャンピオン(テレビ東京系)」第4代、5代B級グルメ王。全国各地の“安くてうまいもの”をこよなく愛するプロの食いしん坊。名物グルメ探究家・名物おでん探究家・グルメコメンテーターなどとして活躍中。
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