エンターテインメント
〈ドラマ〉 妻夫木聡さん主演「ザ・ロイヤルファミリー」 2025年10月23日
日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」(日曜、後9・0)がTBS系で好評放送中だ。人生に希望を見いだせなくなった主人公の税理士が馬主との出会いを機に、20年にわたり“競馬の世界”で夢を追っていく壮大な物語。過日行われた会見では、主演の妻夫木聡、共演の佐藤浩市、目黒蓮、松本若菜が本作の魅力を語った。
妻夫木「浩市さん演じる(馬主の)山王耕造との出会いによって情熱を取り戻し、“有馬記念を取る”という一つの夢に向かって、皆で走り出していくストーリーです」
原作は、早見和真の同名小説。妻夫木が演じる栗須栄治は、税理士事務所を営む父に憧れ、自らも税理士として大手事務所に勤めていた。そんな中、馬主の耕造との出会いを機に、彼の下で働くこととなる。
本作には、JRA(日本中央競馬会)が全面協力。競走馬が芝を力強く駆けていく足音や、ゴールに近づくにつれて大きくなっていく人々の歓声。胸が高鳴るレースシーンをはじめ、競りや厩舎、トレーニングセンターといった競走馬の世界を詳細に映し出している。
そのリアル感あふれる映像の裏には、馬の生活様式に合わせて午前2時から撮影に向けて動き出すなど、苦労があるようだ。
佐藤は、「その大変さが絵になるんだという意識を、スタッフ、キャストが共に持って、現場で頑張っている」と現場の士気の高さを熱っぽく明かした。
26日に第3話を迎えるが、いまだ登場せず、素性も明かされていないのが、目黒が演じる役どころ。目黒は「役に入る前に“いっぱい走っといてください”って言われて“俺、馬役なのかな”って」と冗談交じりに話し、会場の笑いを誘った。作品のキーマンとして、どのように物語を彩るのか、今後の展開が待ち遠しい。
放送を前に、妻夫木は本作をアピールした。
「どの時代でも、受け継がれていく未来への希望というものがあります。何を思い、次の世代に託していくのか。皆さんもその生き証人として、感動に満ちた瞬間を見守っていてほしいです。きっと、皆さんの中に秘められた情熱というものを呼び起こしてくれると、僕は確信しています」
人間と競走馬の絆が織り成す軌跡は、毎話、見る者の胸を打つ。その一つ一つの歩みの先には、どんな景色が待ち受けているのだろう――。
牧場を営む剛史(木場勝己)は、競り市を介さず馬主と直接取引する「庭先取引」にこだわっていた。しかし、ある理由から毎回、馬主を怒らせ決裂してしまうため、娘の加奈子(松本)はその経営に頭を抱えていた。
一方、未勝利戦を制した競走馬のイザーニャとファイトが、そろってけがに見舞われてしまう。“有馬記念”勝利という夢を勝ち取るため、耕造(佐藤)と栗須(妻夫木)は、新たな馬を探し始めることにする。
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