Z世代(1990年代中盤以降生まれ)ならではの視点で、ニュースの中から注目した二つを選んでもらいました。
Z世代(1990年代中盤以降生まれ)ならではの視点で、ニュースの中から注目した二つを選んでもらいました。
和食需要が高まる海外と、低下する日本
和食需要が高まる海外と、低下する日本
東京すし和食調理専門学校のロンドン校が9月19日に開校しました。日本料理を本格的に学べる教育機関としては欧州初となります。
欧州進出の背景には、海外における日本食料理人の不足や、日本食に関する問い合わせの増加があるようです。
今から約10年前の2013年、ユネスコの無形文化遺産に「和食」が登録されました。以来、日本食レストランの数は海外で増え続け、現在では約18万7000店に。これは遺産登録されてから3倍の拡大になります。
海外の和食店は、現地のニーズや状況に応じて、“日本の味”と異なることがあります。ただ、SNSでの和食の広がりや、訪日観光客の増加にともない、“本物の和食”を求める外国人の声が高まっているようです。
実際、私は2年前、ヨーロッパに留学した際、日本の伝統文化や歴史、食についてよく尋ねられました。海外の方の日本文化への関心の高さを肌身で感じる一方、正直、私自身はうまく答えられず、悔しい思いもしました。国内を見渡すと、和風の料理が好きな人は41・6%にとどまるなど、和食離れが進んでいる実態もあります。
グローバル化が進む今だからこそ、自国の文化や食への理解も深めながら、世界に目を向けていきたいと思いました。(眼鏡ゴリラ)
東京すし和食調理専門学校のロンドン校が9月19日に開校しました。日本料理を本格的に学べる教育機関としては欧州初となります。
欧州進出の背景には、海外における日本食料理人の不足や、日本食に関する問い合わせの増加があるようです。
今から約10年前の2013年、ユネスコの無形文化遺産に「和食」が登録されました。以来、日本食レストランの数は海外で増え続け、現在では約18万7000店に。これは遺産登録されてから3倍の拡大になります。
海外の和食店は、現地のニーズや状況に応じて、“日本の味”と異なることがあります。ただ、SNSでの和食の広がりや、訪日観光客の増加にともない、“本物の和食”を求める外国人の声が高まっているようです。
実際、私は2年前、ヨーロッパに留学した際、日本の伝統文化や歴史、食についてよく尋ねられました。海外の方の日本文化への関心の高さを肌身で感じる一方、正直、私自身はうまく答えられず、悔しい思いもしました。国内を見渡すと、和風の料理が好きな人は41・6%にとどまるなど、和食離れが進んでいる実態もあります。
グローバル化が進む今だからこそ、自国の文化や食への理解も深めながら、世界に目を向けていきたいと思いました。(眼鏡ゴリラ)
世代を超えて、愛され続ける妖怪たち
世代を超えて、愛され続ける妖怪たち
水木しげる記念館(鳥取・境港市)の、企画展「鬼太郎の誕生――生まれかわる四つの物語」の後期展示が、10月22日から開催されています。
「鬼太郎」には約70年の歴史があります。作者の水木さんは1954年頃、「蛇人」という紙芝居作品で鬼太郎を初めて登場させます。その後、紙芝居作家から漫画家に転向した水木さんは、60年に貸本「妖奇伝」で漫画「鬼太郎の誕生」を描きました。以降、3度にわたって発表媒体を変えて描き直しています。
本企画展では、“4度の鬼太郎誕生”について掘り下げています。どのような変遷を経て「鬼太郎」というキャラクターが完成されていったのか、それぞれの絵の表現やタッチの違いを見ながら、その軌跡を知ることができます。
私自身、幼少期から『ゲゲゲの鬼太郎』が好きで、読み続けてきました。水木しげるさんは戦争で左腕を失い、幾度となく生死の境をさまよった経験を持つ方です。
そんな水木さんの描く妖怪たちは、何ともいえない魅力を放っています。人間にとっての善悪の枠を超え、時には人間社会そのものを映し出す鏡のような存在です。そのような深みや親しみやすさがあるからこそ、世代を超えて多くの人の心を捉え続けているのではないでしょうか。企画展は2025年4月6日まで行われる予定です。(両)
水木しげる記念館(鳥取・境港市)の、企画展「鬼太郎の誕生――生まれかわる四つの物語」の後期展示が、10月22日から開催されています。
「鬼太郎」には約70年の歴史があります。作者の水木さんは1954年頃、「蛇人」という紙芝居作品で鬼太郎を初めて登場させます。その後、紙芝居作家から漫画家に転向した水木さんは、60年に貸本「妖奇伝」で漫画「鬼太郎の誕生」を描きました。以降、3度にわたって発表媒体を変えて描き直しています。
本企画展では、“4度の鬼太郎誕生”について掘り下げています。どのような変遷を経て「鬼太郎」というキャラクターが完成されていったのか、それぞれの絵の表現やタッチの違いを見ながら、その軌跡を知ることができます。
私自身、幼少期から『ゲゲゲの鬼太郎』が好きで、読み続けてきました。水木しげるさんは戦争で左腕を失い、幾度となく生死の境をさまよった経験を持つ方です。
そんな水木さんの描く妖怪たちは、何ともいえない魅力を放っています。人間にとっての善悪の枠を超え、時には人間社会そのものを映し出す鏡のような存在です。そのような深みや親しみやすさがあるからこそ、世代を超えて多くの人の心を捉え続けているのではないでしょうか。企画展は2025年4月6日まで行われる予定です。(両)