ユース特集
電子版連載〈フードは風土――柳生九兵衛と巡る〉第3回 大阪市・西成区 お好み焼き・鉄板焼き 「どや」 2024年9月15日
「どや」名物の二大看板メニュー
大阪ドーム焼きとマヨポン焼きそば!!
フード(food)とは、もちろん食べ物のことですが、全国各地には地域の風土に根ざしたさまざまな名物“フード”や名物店が数多く存在しています。それらにスポットを当て、ご紹介していく連載「フードは風土―柳生九兵衛と巡る」。
この企画では、グルメコメンテーター・名物グルメ探究家の柳生九兵衛さんと共に全国各地を訪れ、そんな名物グルメをご紹介していきます。第3回は、大阪名物のお好み焼きと鉄板焼きが大人気の「どや」自慢の料理の数々をご紹介します。
お好み焼き・鉄板焼き「どや」をショート動画でご紹介! 下記のURLをタップしてください。
https://www.youtube.com/shorts/sOvWRRel9Ts?si=0uolvCyV_0BQpH4t
全国各地の名物グルメを、柳生九兵衛が食べ歩くこの連載。第3回は、大阪市西成区のお好み焼き・鉄板焼き「どや」の名物、「自慢のお好み焼き、鉄板焼き料理」をご紹介します。
大阪名物のうまいものといえば、その一つにお好み焼きがあります。大阪では子どもの頃から、誰もがおうちで気軽に食べている身近な存在です。
また、個性豊かなお好み焼きを提供する人気店も大阪中に数多くあり、全国各地からお客さんが訪れています。大阪市西成区にある「どや」も、そんな人気店の中の一つです。
古くから造船所や町工場が並ぶ街で、お店の周辺には団地や市営住宅などが多く、開業当初から地元の方たちが訪れる地域密着型の店です。
元々は営業担当の会社員だった店主の好井優一さん。たまたまのご縁で「お好み焼き屋をやってみませんか?」と声がかかり、一念発起。決意新たに大阪ドームの近くにあったお好み焼き店で修行し、そのままお店を引き継ぐことになりました。
その後、ご自身の地元である西成にお店を移転。さらに、その3軒隣にある今の場所にて新装オープンしました。今では、地元の方のみならず、全国各地から「どや」特製のお好み焼きを食べに来るお客さんが絶えない大人気店となっています。
一番人気は、修業時代に受け継いだ「大阪ドーム焼き」。キャベツ、天かす、卵を入れた薄焼きのお好み焼きの上に、いか、豚肉、えびをどっさりのせて、もやしも山盛りに。その上に、薄く焼いた卵焼きをのせてドーム状にしたら、自慢のソース、マヨネーズ、かつお節、青のりをかけて完成。
店奥にある2枚の大きな鉄板で調理して、客席のテーブルの保温用鉄板の上に届けてくれます。「てこ」と呼ばれるへらで切り分けて食べれば、ゴロゴロと具だくさんでボリュームも満点。甘口で香りのよいソースがよく合い、さすが名物! これが絶品のうまさです。
もう一つの看板メニューは、ご主人のオリジナル。「どや特製マヨポン焼きそば」です。塩、こしょう、和風だしで炒め、白菜キムチ、ポン酢とマヨネーズが味の決め手で、ソースを使わずさっぱり味に仕上げられています。
他にも、さまざまな鉄板焼き料理や、ご飯、味噌汁、おしんこがついた、大阪ならではの「焼きそば定食」「お好み焼き定食」などのお得なランチもあり、メニューも豊富。はるばる足を運んでみる価値ありですよ。
やぎゅう・きゅうべえ 人気番組「TVチャンピオン(テレビ東京系)」で2連覇し、第4代、第5代B級グルメ王に。日本全国を食べ歩き、各地の名物グルメをはじめ、さまざまな食を探究。そこで得た知識や情報をご紹介して皆さまに役立てていただき、喜んでもらうことを「わが使命の道」とする“安くてうまいものをこよなく愛する”プロの食いしん坊。名物グルメ探究家・グルメコメンテーター・名物おでん探究家などとして活動。月刊誌「第三文明」では、「柳生九兵衛のおでん食うべえ!」を連載中。
取材協力 お好み焼き・鉄板焼き「どや」 (大阪市西成区南津守6―1―4)
TEL:06―6656―5334
営業時間 月~土曜ランチ11:30~14:00/ディナー17:30~22:30/日曜、祝日17:00~22:30(木曜、月一回水曜定休)
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