エンターテインメント
〈シネマ〉 ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い 2024年12月26日
“一つの指輪”をめぐる壮大な冒険を描く、映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ。第3作は、米アカデミー賞で歴代最多受賞を果たした。その最新作となる長編アニメーション「ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い」が、12月27日(金)から全国公開される。過日行われたジャパンプレミアなどでのコメントを紹介する。
今作は、シリーズの舞台となった時代から200年さかのぼった伝説の戦いを描いている。
主人公・王女ヘラ役の声を務める小芝風花は、「映像が本当に美しくて、実写に見えるほどでした。戦いがより迫力満点でワクワクしました」と笑顔で話した。
ヘラの父ヘルム王役の市村正親は、「(本編を視聴し)最初から最後までハラハラしっぱなしでした。わが子にも見せたいと思います(笑)」と自信をのぞかせた。
これまでシリーズ全3作の脚本を手がけ、本作では製作とストーリーを担当したフィリッパ・ボウエンは、「日本の作品に見受けられる忠義、名誉、勇気や人間としての短所なども見られます」とアピールした。
ヘラの前に立ちはだかる最大の敵ウルフ役を担当した津田健次郎は、「古典の良さが詰まっていて。さらに、女性がどう生きていくかなど、現代的なテーマもある」と見どころを紹介した。
制作報告会見には、神山健治監督とプロデューサーのジョセフ・チョウが出席した。
チョウは、「日本のアニメーションは全世界に誇れるコンテンツ。全世界的に大成功した映画を、日本のアニメーションを通して表現できることは、とても光栄です」と喜びを口にした。
神山監督は、「とにかく“すごい”“見たことないぞ”というものを、みんなに見てもらいたいという思いで作っています。それに恥じない作品を作れたんじゃないかな」と振り返った。
人間の心の光と闇が垣間見え、“本当の強さ”とは何かを考えさせられる今作。圧巻の映像美とともに、一国の未来を懸けた戦いに思わず固唾をのむ。
【記事・写真】松浦伸二
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