エンターテインメント
第37回「東京国際映画祭」が開幕 2024年10月31日
世界から集まる“誰もが見たい映画”の祭典――アジア最大級といわれる第37回「東京国際映画祭」が開幕した。11月6日(水)まで、東京・日比谷、有楽町、丸の内、銀座地区で行われている。期間中、ワールド・プレミア(世界初公開)作品をはじめ、国内外の200を超える新作、話題作が数多く上映される。
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同映画祭のオープニングセレモニーには、映画「十一人の賊軍」の白石和彌監督、主演の山田孝之、共演する鞘師里保のほか、フェスティバル・ナビゲーターの菊地凛子らが登壇した。
作品について、山田は「昔の設定ではありますが、作品の中に生きる人の行動や考え方は、現代でも同じだと思います。自分に重ねて見てもらいたい」とアピールした。
また、これまでにさまざまな国際映画祭に参加してきた菊地は「映画が一つの“共通言語”として、いろいろな国の方と会話ができることは、すてきなこと」と映像文化がもつ魅力を語り、「映画を通じて、多くの人がつながれたら」と期待を込めた。
ここ1年の日本映画を対象に、特に海外に紹介されるべき日本映画という観点から選考された作品を上映する「Nippon Cinema Now」部門。その特集監督である入江悠監督が過日、東京都内で行われた会見に出席した。
入江監督は、ジャンルの垣根を越えた大胆な作品を撮り続け、最新作の映画「あんのこと」も話題となった。
自身の作品が特集されることについて「この特集をしていただくことで、今後、自分がどのように映画と向き合っていくかを改めて考えるきっかけにできれば」と述べた。
映画を見ることで、時に、目を背けたくなるような“問題”と向き合わなければならないことがある。その“出あい”は、世の中の課題を立ち止まって考える機会、日常では得られない“気付き”を与えてくれるはずだ。
【記事】鈴木将大、松浦伸二 【写真】小滝清、木村英治、高原和也