今回の「世界広布の大道 小説『新・人間革命』に学ぶ」は第19巻の「解説編」。池田博正主任副会長の紙上講座とともに、同巻につづられた珠玉の名言を紹介する。
今回の「世界広布の大道 小説『新・人間革命』に学ぶ」は第19巻の「解説編」。池田博正主任副会長の紙上講座とともに、同巻につづられた珠玉の名言を紹介する。
紙上講座 池田主任副会長
紙上講座 池田主任副会長
ポイント
ポイント
①心に“虹”をいだく
①心に“虹”をいだく
②「戸田大学」の誇り
②「戸田大学」の誇り
③人間主義の思想の確立
③人間主義の思想の確立
「虹の舞」の章の舞台は、本土復帰後の沖縄です。沖縄の友は根深い偏見や無理解を乗り越え、地域広布を大きく進めてきました。山本伸一は「メンバー一人ひとりの胸中に、大飛躍を期す発心の火をともそう」(8ページ)と離島にも足を運びます。
伸一と沖縄の同志の強い絆を彩ったのは「虹」でした。石垣で、宮古で、そして名護で、虹がかかる「一幅の名画」のような場面が描かれます。そして、伸一は「虹」を通し、沖縄の同志に、こう励ましを送ります。
「どんなに闇が深かろうが、嵐が吹き荒れようが、心に虹をいだいて、晴れやかに、威風堂々と前進していっていただきたい。虹とは、『希望』であり、『理想』であり、『大志』です。その源泉が『信心』なんです」(103ページ)
大変な時こそ、自身の心に虹をいだき、“希望の虹”を友の心にかけていく||それこそが沖縄の心であり、創価の魂です。
この5月、暗い社会を照らす創価の“励ましの虹”が、いよいよ鮮やかに光彩を放ち始めました。
5月3日を目指して進められてきた青年部の参加型プロジェクト「うたつく」(歌をつくろう)。コロナ禍で“自分たちにできることを”と考え、国境や世代を超え、オンラインを通じて新しい歌が誕生しました。
完成した「未来の地図~Step Forward~」の歌詞に、「雨が降ろうと/あしたは咲く/心の虹をかけよう」とあります。青年部発の歌は、人々の心に虹をかける思いも込められているのです。
5日からは「2030年へ希望の虹をかけよう! 未来部レインボーチャレンジ」がスタートしました(6月30日まで)。自宅で過ごす時間が増えた未来部員が“七つの項目”に挑戦し、成長のチャンスとしていくものです。その一つに、「わが家の信心の歴史を聞いてみよう」という項目があります。親にとっては、師弟の原点や一家の広布史を語り継ぐ貴重な機会となります。
「虹の舞」の章で、「子どもと真正面から向き合い、手塩にかけて、教えるべきことを教え、心血を注いでいってこそ人間は育つ」(46ページ)と強調されています。わが家に“創価後継の虹”をかけていくことから、広布の未来は築かれていくのです。
「虹の舞」の章の舞台は、本土復帰後の沖縄です。沖縄の友は根深い偏見や無理解を乗り越え、地域広布を大きく進めてきました。山本伸一は「メンバー一人ひとりの胸中に、大飛躍を期す発心の火をともそう」(8ページ)と離島にも足を運びます。
伸一と沖縄の同志の強い絆を彩ったのは「虹」でした。石垣で、宮古で、そして名護で、虹がかかる「一幅の名画」のような場面が描かれます。そして、伸一は「虹」を通し、沖縄の同志に、こう励ましを送ります。
「どんなに闇が深かろうが、嵐が吹き荒れようが、心に虹をいだいて、晴れやかに、威風堂々と前進していっていただきたい。虹とは、『希望』であり、『理想』であり、『大志』です。その源泉が『信心』なんです」(103ページ)
大変な時こそ、自身の心に虹をいだき、“希望の虹”を友の心にかけていく||それこそが沖縄の心であり、創価の魂です。
この5月、暗い社会を照らす創価の“励ましの虹”が、いよいよ鮮やかに光彩を放ち始めました。
5月3日を目指して進められてきた青年部の参加型プロジェクト「うたつく」(歌をつくろう)。コロナ禍で“自分たちにできることを”と考え、国境や世代を超え、オンラインを通じて新しい歌が誕生しました。
完成した「未来の地図~Step Forward~」の歌詞に、「雨が降ろうと/あしたは咲く/心の虹をかけよう」とあります。青年部発の歌は、人々の心に虹をかける思いも込められているのです。
5日からは「2030年へ希望の虹をかけよう! 未来部レインボーチャレンジ」がスタートしました(6月30日まで)。自宅で過ごす時間が増えた未来部員が“七つの項目”に挑戦し、成長のチャンスとしていくものです。その一つに、「わが家の信心の歴史を聞いてみよう」という項目があります。親にとっては、師弟の原点や一家の広布史を語り継ぐ貴重な機会となります。
「虹の舞」の章で、「子どもと真正面から向き合い、手塩にかけて、教えるべきことを教え、心血を注いでいってこそ人間は育つ」(46ページ)と強調されています。わが家に“創価後継の虹”をかけていくことから、広布の未来は築かれていくのです。
21世紀は「生命の世紀」
21世紀は「生命の世紀」
第19巻では、パナマ大学、ペルー・サンマルコス大学、米UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)など、伸一が各地の大学を訪問し、教育交流を結ぶ様子が記されています。交流を率先して進めたのは、大学は国の基盤であり、「大学との交流こそが、平和・文化の悠久の大河になる」(122ページ)との信念からでした。
1974年(昭和49年)4月1日、伸一は初めて、世界の大学での講演をUCLAで行います。歴史的な「21世紀への提言」です。そこで伸一は、21世紀を「人間が生命に眼を向ける『生命の世紀』としなければなりません」(220ページ)と強く訴えます。
仏法という生命の視座から、欲望や煩悩に支配された現代文明の本質を浮き彫りにした同講演は、21世紀の今、多くの課題に直面する人類に対し、大きな指針を与えるものです。
池田門下として深く心に刻みたいのは、伸一の教育交流の原動力に、戸田先生が万般の学問を授けた「戸田大学」の卒業生としての誇りがあったということです。
「陽光」の章で、伸一は「戸田大学は世界一の、最高の大学であると確信しています。私は、その戸田大学の優等生として、それを世界に証明する義務がある」(276ページ)と、アメリカの青年たちに言います。
UCLAでの講演に際しては、心の中で戸田先生に、「これから先生に代わって、(中略)世界に向かって、創価思想の叫びを放ちます。弟子の戦いをご覧ください」(214ページ)と語り掛けました。
伸一は、校舎さえなかった「戸田大学」を“世界一”たらしめようと走り抜きました。32回に及ぶ世界の大学・学術機関等での講演や、授与された396の名誉学術称号は、“師を宣揚せん”との真心の結実ともいえます。
本年は「戸田大学」の講義の開始から70周年。今月は、初の名誉学術称号であるモスクワ大学の「名誉博士号」が池田先生に贈られてから45周年を刻みます。
池田先生は、「弟子として師を語る時、最も誇りに燃え、歓喜があふれた」(126ページ)とつづっています。“師匠の偉業を伝え抜こう”との行動に、最高の勇気と喜びが備わっていくのです。
第19巻では、パナマ大学、ペルー・サンマルコス大学、米UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)など、伸一が各地の大学を訪問し、教育交流を結ぶ様子が記されています。交流を率先して進めたのは、大学は国の基盤であり、「大学との交流こそが、平和・文化の悠久の大河になる」(122ページ)との信念からでした。
1974年(昭和49年)4月1日、伸一は初めて、世界の大学での講演をUCLAで行います。歴史的な「21世紀への提言」です。そこで伸一は、21世紀を「人間が生命に眼を向ける『生命の世紀』としなければなりません」(220ページ)と強く訴えます。
仏法という生命の視座から、欲望や煩悩に支配された現代文明の本質を浮き彫りにした同講演は、21世紀の今、多くの課題に直面する人類に対し、大きな指針を与えるものです。
池田門下として深く心に刻みたいのは、伸一の教育交流の原動力に、戸田先生が万般の学問を授けた「戸田大学」の卒業生としての誇りがあったということです。
「陽光」の章で、伸一は「戸田大学は世界一の、最高の大学であると確信しています。私は、その戸田大学の優等生として、それを世界に証明する義務がある」(276ページ)と、アメリカの青年たちに言います。
UCLAでの講演に際しては、心の中で戸田先生に、「これから先生に代わって、(中略)世界に向かって、創価思想の叫びを放ちます。弟子の戦いをご覧ください」(214ページ)と語り掛けました。
伸一は、校舎さえなかった「戸田大学」を“世界一”たらしめようと走り抜きました。32回に及ぶ世界の大学・学術機関等での講演や、授与された396の名誉学術称号は、“師を宣揚せん”との真心の結実ともいえます。
本年は「戸田大学」の講義の開始から70周年。今月は、初の名誉学術称号であるモスクワ大学の「名誉博士号」が池田先生に贈られてから45周年を刻みます。
池田先生は、「弟子として師を語る時、最も誇りに燃え、歓喜があふれた」(126ページ)とつづっています。“師匠の偉業を伝え抜こう”との行動に、最高の勇気と喜びが備わっていくのです。
「反戦出版」の意義
「反戦出版」の意義
72年(同47年)11月の本部総会で、伸一は、すべての国の民衆は「生きる権利」をもっており、「その生存の権利に目覚めた民衆の運動が、今ほど必要な時はない」「私は、その運動を青年部に期待したい」(305ページ)と呼び掛けます。このスピーチが、青年部が「反戦出版」に取り組む起点となりました。
沖縄青年部はいち早く、73年(同48年)5月の県青年部総会で「沖縄決議」を採択し、“戦争体験記”の発刊を盛り込みます。
伸一は、翌年2月、沖縄を訪問した際、沖縄の反戦出版委員長にアドバイスを送りました。仏法の思想が「世界の指導者に、全人類の胸中に打ち立てられるならば、戦争など起こるはずがない。また、貧困や飢餓、疾病、人権の抑圧などが、放置されるわけがない」(336ページ)。「生存の権利」といっても、それを裏付ける哲学が不可欠であり、仏法こそが生命尊厳の大原理である、と。
そして同年6月、沖縄青年部の手によって、青年部反戦出版第1弾となる『打ち砕かれしうるま島』が発刊されます。その後、広島、長崎をはじめとして、反戦出版は全国に広がっていきました。
「原水爆禁止宣言」以来、人間主義の思想を根幹に、師匠の構想を実現する“新しい運動の潮流”を広げてきたのが青年部です。米ペンシルベニア州の郡議会はかつて、青年部の社会貢献に共感し、SGIの青年が「池田SGI会長とともに、社会全体に人間主義の思想を確立する、その使命と責任を担う」と期待を寄せました。
深き使命を担う青年部を大切にし、青年を旗頭に励ましの輪を広げていく||そこに師が示された「若い世代が立ち上がってこそ、平和という偉業はなる。崩れざる平和を築くために、青年を、若い力を育むのだ」(339ページ)との実践があるのです。
72年(同47年)11月の本部総会で、伸一は、すべての国の民衆は「生きる権利」をもっており、「その生存の権利に目覚めた民衆の運動が、今ほど必要な時はない」「私は、その運動を青年部に期待したい」(305ページ)と呼び掛けます。このスピーチが、青年部が「反戦出版」に取り組む起点となりました。
沖縄青年部はいち早く、73年(同48年)5月の県青年部総会で「沖縄決議」を採択し、“戦争体験記”の発刊を盛り込みます。
伸一は、翌年2月、沖縄を訪問した際、沖縄の反戦出版委員長にアドバイスを送りました。仏法の思想が「世界の指導者に、全人類の胸中に打ち立てられるならば、戦争など起こるはずがない。また、貧困や飢餓、疾病、人権の抑圧などが、放置されるわけがない」(336ページ)。「生存の権利」といっても、それを裏付ける哲学が不可欠であり、仏法こそが生命尊厳の大原理である、と。
そして同年6月、沖縄青年部の手によって、青年部反戦出版第1弾となる『打ち砕かれしうるま島』が発刊されます。その後、広島、長崎をはじめとして、反戦出版は全国に広がっていきました。
「原水爆禁止宣言」以来、人間主義の思想を根幹に、師匠の構想を実現する“新しい運動の潮流”を広げてきたのが青年部です。米ペンシルベニア州の郡議会はかつて、青年部の社会貢献に共感し、SGIの青年が「池田SGI会長とともに、社会全体に人間主義の思想を確立する、その使命と責任を担う」と期待を寄せました。
深き使命を担う青年部を大切にし、青年を旗頭に励ましの輪を広げていく||そこに師が示された「若い世代が立ち上がってこそ、平和という偉業はなる。崩れざる平和を築くために、青年を、若い力を育むのだ」(339ページ)との実践があるのです。
名言集
名言集
●「民の声」
●「民の声」
政治も経済も、その実像は民衆の暮らしに端的に現れる。真実は評論家の言葉にではなく、生活者の声にある。「民の声」こそが、「天の声」なのだ。(「虹の舞」の章、10ページ)
政治も経済も、その実像は民衆の暮らしに端的に現れる。真実は評論家の言葉にではなく、生活者の声にある。「民の声」こそが、「天の声」なのだ。(「虹の舞」の章、10ページ)
●新しい挑戦
●新しい挑戦
状況や事態は、刻々と移り変わっているし、時代も人びとの感性も変化している。したがって、広宣流布を進めるうえでも、常に新しい挑戦を忘れてはならない。(「虹の舞」の章、12ページ)
状況や事態は、刻々と移り変わっているし、時代も人びとの感性も変化している。したがって、広宣流布を進めるうえでも、常に新しい挑戦を忘れてはならない。(「虹の舞」の章、12ページ)
●価値の創造
●価値の創造
時間の浪費は、生命の浪費につながる。価値の創造は、有効な時間の活用から始まる。(「凱歌」の章、117ページ)
時間の浪費は、生命の浪費につながる。価値の創造は、有効な時間の活用から始まる。(「凱歌」の章、117ページ)
●一人を大切に
●一人を大切に
一人を大切にし、一人の人に、勇気と使命の火をともす。胸中に幸福の花を咲かせる――そこにしか、広宣流布の大道はない。(「凱歌」の章、163ページ)
一人を大切にし、一人の人に、勇気と使命の火をともす。胸中に幸福の花を咲かせる――そこにしか、広宣流布の大道はない。(「凱歌」の章、163ページ)
●恒久平和の異名
●恒久平和の異名
広宣流布とは恒久平和の異名でもある。断じて戦争をなくそうという戸田城聖の誓いから、戦後の創価学会は始まった。ゆえに、平和を祈り、平和のために戦うことが、学会の精神なのだ。(「陽光」の章、288ページ)
広宣流布とは恒久平和の異名でもある。断じて戦争をなくそうという戸田城聖の誓いから、戦後の創価学会は始まった。ゆえに、平和を祈り、平和のために戦うことが、学会の精神なのだ。(「陽光」の章、288ページ)
●想像力の結晶
●想像力の結晶
一つの事柄から、何を感じ取るか。人の苦悩に対して想像力を広げることから、「同苦」は始まるのである。配慮とは、人を思いやる想像力の結晶といえよう。(「宝塔」の章、376ページ)
一つの事柄から、何を感じ取るか。人の苦悩に対して想像力を広げることから、「同苦」は始まるのである。配慮とは、人を思いやる想像力の結晶といえよう。(「宝塔」の章、376ページ)