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共に走り全ての民族の融和を築く――マレーシアで「ラン・フォー・ピース」 2025年9月11日

 マレーシア創価学会(SGM)が主催する平和行事「ラン・フォー・ピース(Run For Peace)」が5日、マレーシア各地で開幕した。今月14日まで全土22会場で行われる。

 この行事が始まったのは2005年。マレー人、華人、インド系などが暮らす多民族国家のマレーシアにあって、最大の社会課題が人々の融和だ。民族ごとにコミュニティーが形成され、マレー人はマレー語を話しイスラム教、華人は中国語で仏教などと言葉も宗教も異なる。人々の心に橋を架け共生社会を築きたいとの願いからスタートした。
 

2005年から40万人に共感の輪

 参加者は皆でゴールを目指して走る。タイムは競わない。共に走る中で、言葉や民族、世代の別を越えて友情が生まれる。車いすで参加する人もいる。多様性をたたえるイベントは、回を重ねるごとに協賛団体も増加。これまで延べ40万人以上が参加した。
 

 近年のテーマは「平和は私から始まる。SDGsのために今、行動しよう」。6日に行われた首都クアラルンプールのイベントには、1万人以上が参加し、楽しくランニングを行った。政府関係者ら多数の来賓も出席した。

「ラン・フォー・ピース」の公式インスタグラムはこちら