エンターテインメント

〈ドラマ〉 阿部寛主演「キャスター」 2025年4月24日

TBS系 日曜 午後9時

 TBS系の日曜劇場「キャスター」(日曜、後9・0)。型破りなニュースキャスターである主人公が、あらゆる手段を使って闇に葬られた真実を暴いていく社会派ドラマだ。放送に先立ち行われた本作の完成披露試写会には、主演の阿部寛、共演の永野芽郁、なにわ男子・道枝駿佑らが出席。会場に集まったファンに向けてアピールした。

 阿部が演じるのは、キャスターの進藤壮一。視聴率低迷にあえぐ民放テレビ局の看板報道番組「ニュースゲート」を、てこ入れするためにやって来る。第2話で進藤は、日本代表のバレーボール選手に向けられたスポーツ賭博の疑いについて、手に汗握る追求で真相を明るみに出した。
 
 阿部「(キャスター役として)報道の現場に立つと、人に伝えなきゃいけない使命というのを感じます。スタジオに立っているシーンでは、新鮮な気持ちと、伝える難しさを感じながらも、すごく楽しかったです」

 “社会を変えるのは真実”という信念を持ち、大胆に取材を進めていく彼に振り回されながら番組制作に携わるのが、総合演出の崎久保華(永野)やアシスタントディレクター(AD)の本橋悠介(道枝)たち。試写会会場で第1話を初めて見た永野は、「撮影の現場で受けた緊張感や展開の読めなさを、完成した映像を見ても感じることができました」と笑顔で語った。

 一方、道枝は撮影を振り返り、「(自身が扮する本橋が)官房長官の代役をするシーンで、阿部さんのお芝居を真正面から受けて、そのパワーがすごすぎて泣きそうになったのを覚えています」と明かした。

 キャストたちは撮影に備えて、TBS系の「News23」の現場を見学。それぞれの役割を全うするスタッフの姿を見た阿部は、「番組の裏側の人間模様はニュース番組には出ないけど、描かないといけない」と感じたという。作中でも、スタッフらのリアルな関係性が随所に見られる。

◆情報との向き合い方を考えるひとときに

 前作の日曜劇場「御上先生」に続く、社会派作品。“メディア”への不信をはじめ、世の中にあるわだかまりをドラマとして映し出す。そこに立ち向かう進藤の姿は、情報との向き合い方に対する気付きを視聴者に与えてくれるはずだ。
 
 阿部「いろいろな情報が錯綜する中、どういう情報を正しく受け取ったらいいかなと考える時代になってきました。作品を見て、自分がしっかり考えられる瞬間があったらいいと思います。ハラハラドキドキの報道のエンターテインメントを楽しんでください」

◆第3話(27日放送)あらすじ

 大学の研究員・篠宮(のん)が、新たな万能細胞を発表し、世界から注目される。しかし、彼女はなぜか取材を拒み続け、SNSでは不正疑惑がささやかれるように――。
 
 そんな中、篠宮の研究をサポートする栗林教授(井之脇海)が、本橋(道枝)の大学時代の先輩だったことから、「ニュースゲート」での独占インタビューが決まる。
 
 インタビュー当日、華(永野)と本橋は、進藤(阿部)が余計なことを言い出さないかとヒヤヒヤしながら見守る。
 
 
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