名字の言(紙面)

〈名字の言〉 2025年9月26日

 学会の記念日の迎え方は、世間とは一味違う。ある壮年リーダーが語っていた。例えば、終戦80年といった日に、世間の人は過去を振り返り、教訓とする。それも大事だが、学会は「5・3」「11・18」といった日に向けて目標を立て、“宿命転換の節目”としてきた。それを教えてくれたのが池田先生だった、と▼池田先生にとって、戸田先生の三回忌を期する決意は、いかばかりだったか。戸田先生の逝去(1958年4月)から2カ月後の日記には、恩師の百か日、一周忌、三回忌に向けての「学会の方向づけ」等、「思索は限りなく続く」との記述がある▼その責任感のままに、75万世帯の折伏という生涯の願業を果たした恩師の思いを受け、池田先生は広布の指揮を執った。そして学会は、58年には100万世帯を超え、翌59年末に130万世帯を達成する▼そうした躍進の中でも、先生の前進の情熱はいささかも衰えなかった。60年3月の日記には「四月二日は、恩師の三回忌。この二年――何をしたか。直弟子として。何を報告すべきであるか」と▼師匠に勝利を届ける。それが弟子の生き方だ。池田先生の三回忌となる「11・15」まで50日。一人一人が“私は勝ちました!”と報告できる挑戦を貫こう。(教)