聖教ニュース

〈聖教新聞社提供の番組〉 BS-TBS「あれから10年 これから10年」 8月10日(土)午後8時54分から 毎週土曜放送 2024年8月10日

東日本大震災を経験した若者たちが語る今と未来

 BS-TBSが制作するテレビ番組「あれから10年 これから10年」が8月10日(土)、BS-TBSで放送されます(聖教新聞社提供)。

 同番組では、2011年の東日本大震災の被災者の方々、特に当時10代だった若者を中心に取材し、被災から「10年を経ての今」と「これからの10年」をお伝えします。

 あの震災の意味を見つめ、街と人、そして自らの未来を考える。被災した若者たちが頑張る姿は、コロナ禍を生きる全ての世代に勇気と希望を与えてくれます。

8月10日放送 〈File.150 宮城県白石市/荒井謙さん〉
高齢・過疎化の町で農地を後継

 震災の発生時、荒井謙さんは大学4年生(20歳)。大学のある東京にいた。宮城県の家族と連絡が取れず、被災状況の把握はメディアからのみ。不安に押しつぶされそうな日々が続いた。親族からの連絡で家族の無事が確認できたのは、発災から10日後のこと。ようやく胸をなでおろすことができた。

 しかし、大学の研究やアルバイトなど、これまでの日常が「ストップ」。いつ元の生活に戻れるのか先が見えず、不安な日々が続いたと語る。

 現在、七ヶ宿町でワイナリーを経営している。大学時代にワインの魅力と出あい、卒業後は長野県のワイナリーに就職。その後、ぶどうの栽培からこだわったワインを造りたいと、祖父母が住み、かつて果樹栽培が盛んだった七ヶ宿町での独立を決めた。

 当時は深刻な高齢化にさらされ、県内で一番人口が少ない町だった。離農が進み、多くの農地が荒廃していくさまを目の当たりに。自分が農地を後継して新たな産業を立ち上げることで「七ヶ宿町に貢献したい」という強い思いが芽生えたという。

 そんな荒井さんの「今」と「10年後の目標」とは?

 BS-TBSの番組紹介ページ

 これまでの放送分は同紹介ページでYouTube動画として配信中。