くらし・教育
〈高野優の育児ビフォーアフター〉70 夢の中の幼い娘 2026年1月9日
娘の夢を見た。
まだ幼い次女が、泣きながら両手をこちらに伸ばしている。あれは抱っこをねだっている顔。眠い時、困った時、怒られた時、泣き顔が微妙に違う。そう思った瞬間、目が覚めた。
昨秋、結婚した次女は電車で数駅のところに住んでいるので、時々、お互いの中間地点で待ち合わせてお茶を飲む。帰りは同じ駅なのに、乗り場は真逆のホーム。
帰る場所は別だし、名字も違うし、両手を伸ばす相手も私ではないと頭では分かっているのに、向かいのホームに立つ娘の姿を見たら泣きそうになる。
気付かれないようにスマホを見るふりをして下を向いたら、画面にぽたりと涙がこぼれた。
そんなたわいない話を、読んでくださるあなたに伝えたくて。
今年も拙いお喋りにどうぞお付き合いください。
【文・イラスト】育児漫画家 高野優