ある家庭でこの夏、親族が一堂に会して「ファミリー座談会」が開かれた。幼い孫の「ことしのもくひょうは？」との投げかけに、大人は皆、ドキッとしたという。「年のせいで、すっかり忘れていたよ」。祖父のユーモラスな返答に笑いが広がり、皆で決意を新たにした▼かつて取材した営業職の男子部員。成績を残せずに悩んでいた時、男子部の先輩が相談に乗ってくれた。先輩は言った。「大きな結果を生むためには、日々のゴールを明確にして、“勝ち癖”をつけていくことだよ」▼そこから彼は「1日7本の営業電話」「毎日1軒以上の飛び込み営業」をすると決めて祈り、実践。時間はかかったが半年後に初の受注を勝ち取り、その年から7年連続で社内トップの成績を収めた▼人間は、自ら定めた到達点に向かって挑戦を貫く中で成長していく。若い時は何度でも新たな目標を目指すことができ、年齢を重ねても、大いなる志を持ち続ける人は、そこに向けて頑張れるし元気になれる。思想家のエマソンは「能力が生まれるのは（中略）ある目標に向かって突き進むときだ」（酒本雅之訳）とつづる▼“飛翔の年”の下半期が本格的に動き出した。年頭に立てた目標を再確認し、一日一日を大切に挑戦を重ねたい。（稀）

　ある家庭でこの夏、親族が一（いち）堂（どう）に会（かい）して「ファミリー座談会」が開かれた。幼（おさな）い孫の「ことしのもくひょうは？」との投げかけに、大人は皆、ドキッとしたという。「年のせいで、すっかり忘（わす）れていたよ」。祖父のユーモラスな返（へん）答（とう）に笑いが広がり、皆で決意を新たにした▼かつて取材した営業職の男子部員。成績を残せずに悩（なや）んでいた時、男子部の先（せん）輩（ぱい）が相談に乗ってくれた。先輩は言った。「大きな結果を生むためには、日々のゴールを明確にして、“勝ち癖（ぐせ）”をつけていくことだよ」▼そこから彼は「1日7本の営業電話」「毎日1軒（けん）以上の飛（と）び込（こ）み営業」をすると決めて祈（いの）り、実（じっ）践（せん）。時間はかかったが半年後に初の受（じゅ）注（ちゅう）を勝ち取り、その年から7年連続で社内トップの成績を収（おさ）めた▼人間は、自（みずか）ら定（さだ）めた到達点に向かって挑戦を貫（つらぬ）く中で成長していく。若（わか）い時は何度でも新たな目標を目指すことができ、年（ねん）齢（れい）を重（かさ）ねても、大いなる志（こころざし）を持ち続ける人は、そこに向けて頑（がん）張（ば）れるし元気になれる。思想家のエマソンは「能力が生まれるのは（中略）ある目標に向かって突（つ）き進（すす）むときだ」（酒本雅之訳）とつづる▼“飛（ひ）翔（しょう）の年”の下半期が本格的に動き出した。年（ねん）頭（とう）に立てた目標を再（さい）確（かく）認（にん）し、一日一日を大切に挑戦を重ねたい。（稀）