聖教ニュース

ヨーロッパ最大規模の教育研究学会の年次総会で池田先生の教育思想巡る分科会 2026年8月29日

テーマは「持続可能性と世界市民の育成」

 80以上の国・地域から約3800人の学術者、教育者らが集った欧州教育研究学会の年次総会が18日から21日まで(現地時間)、北欧フィンランドのタンペレ市にあるタンペレ大学で開催された。年次総会初日の分科会では、池田大作先生の教育思想を巡る学術セッションが行われた。

 同学会は30年以上の歴史をもつ、ヨーロッパ最大規模の教育学術会議である。

 同セッションのテーマは「持続可能性と世界市民のための教育――カリキュラム、教授法、『知』の新たな方途」。池田先生の教育思想を基盤に、持続可能性や世界市民性等を高等教育にどう結びつけるかを巡り、各国の研究者が登壇した。

 冒頭、座長を務めたアメリカ・ニューヨーク州立大学のナムラタ・シャルマ博士があいさつした。

 博士は創価の人間教育における幸福は自己で完結せず、他者や異文化、自然界との共生に結びついた「貢献的幸福」であると指摘。学習者が他者との関係を通して価値創造し、主体的に行動する人間へと成長することの重要性を強調した。

 スペイン・アルカラ大学「池田大作『教育と発達』共同研究所」のアナ・ベレン・ガルシア・バレラ副所長は、一昨年に同大学教育学部に開設した修士課程「価値創造のための教育イノベーション」の実践を報告。教育における革新とは新技術の導入自体ではなく、「誰にどのような価値を生み出すのか」などを問い直すことであると訴えた。

 次いで、創価大学・池田大作記念創価教育研究所の渡辺哲子所員が登壇した。

 渡辺所員は、初代会長・牧口常三郎先生の価値創造教育と池田先生の教育・環境思想が、ユネスコの持続可能性教育・世界市民教育に共通すると言及。「智慧・勇気・慈悲」を備えた世界市民の育成という理念が、創価教育の実践に具現化されていると述べた。

 フィリピン師範大学のロウェナ・ヒバナダ博士は、同大学と創価大学の学生交流を事例に、異文化間の対話や地域社会との協働を通し、他者と共に価値を創造し行動する人間を育む重要性を述べた。

 最後に、フィンランド・オウル大学のエリナ・レヒトマキ教授らが加わり、参加者と活発に意見を交わした。