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【東北】こっちは夜、そっちは朝!? UK×TOHOKU――欧州・日本青年交流交歓会 2025年10月10日

 欧州と日本をオンラインで結ぶ青年交流交歓会が5日、各地で開催された(6日付本紙既報)。東北6県の6会館をイギリスのタプロー・コート総合文化センターと結んで実施。8時間の時差を超え、両国の青年が、平和構築へ弟子の連帯を強めようと約し合った。ここでは、交流の様子をダイジェストで紹介する。

未来を開く共戦の誓い

 欧州21カ国と東北の青年部が参加した「OSHU²(欧州×奥州)青年友好総会」から7年――イギリスと東北をオンラインで結び、ヨーロッパと東北の青年の心が再び、距離を超えて響き合った。
 開会と同時に、画面に広がる笑顔、力強く手を振り合う青年たち。司会の友が「7年の時を経て再会を果たせ、喜びと感動で胸がいっぱいです!」と語ると、各会場から拍手と歓声がはじけた。
 ロンドン郊外のタプロー・コート総合文化センター、そして宮城・岩手・青森・秋田・山形・福島の6会場を結ぶ映像に、熱気が高まった。

〈あいさつ〉

 東北の青年リーダーが誓いを込めて語った。「私たちの前進こそ、世界をよりよく変革するための希望の暁鐘です!」

 イギリスのリーダーは応じる。「今日の出会いを勇気ある対話に挑戦する発火点としていきましょう!」

 英語と日本語が飛び交うスピーチに、画面越しのメンバーが大きくうなずいた。

 その後、東北とイギリスの青年が信仰体験や映像を使ったアピール、青年の誓いを発表。会場は大きな拍手に包まれた。

〈信仰体験〉
イギリス ルイーズ・レイヴン=ティエメレさん(イギリス副女子部長)

 17年前、太陽のように輝くSGIメンバーの人格に引かれて、私は信心を始めました。
 “信仰の実証を示そう”と、ロンドン南西部に自宅を購入することを夫と共に決意。しかし、イギリスでは現在、生活費や住宅価格の高騰などから、家を持つことが困難になっています。当初、私たちには必要な資金の約10分の1しかなく、住宅ローンの審査基準も満たしていませんでした。それでも、諦めることなく、広布拡大に挑みながら、真剣な祈りを重ねました。
 そうした中、家族を試練が襲いました。父の健康状態が昨年から悪化し、日常生活にも支障をきたすように。支える母への負担がかさみ、心の擦れ違いもあって体調を崩しました。両親は熟慮の末、離婚を決めました。つらい決断でしたが、二人の健康と幸福を心から祈りました。

 対話を通し、母は心の中でお題目を唱えるように。夏季研修会に一緒に参加し、母は初めて声に出してお題目をあげてくれました。
 一方、父はセカンドオピニオンを受けて取り入れた治療が奏功し、驚くほどの回復を。再び動けるようになりました。
 宿命転換の挑戦のさなかに理想の家が見つかりました。住宅ローンの申請却下や頭金の不足も、前職の退職金や購入価格の値下げ、ボーナスの支給等が重なり、乗り越えることができました。
 昨年の8月30日、念願の新居に移り、会場提供の夢をかなえました。母はその後もお題目を続け、信心の功徳を実感しています。
 困難を乗り越えた喜びと信心の確信を胸に、広宣流布の大願を貫きます。

東北 葛西頼之さん(青森牧口県男子部長)

 私は“学会4世”ですが、19歳まで信心に反発し、男子部の先輩と玄関先で口論したこともありました。
 小学4年から津軽三味線を始め、14歳でプロの道へ。結果が出ない日々が5年続いた頃、男子部の先輩の家庭訪問に心を動かされ、「やれることは全部やる」と決意。牙城会で薫陶を受けて心を磨く中、三味線の全国大会で優勝し、音楽で生計を立てられるようになりました。

 ところが突如、指の血行障害で演奏不能に。その年の大会は予選落ち。しかし、信心は一歩も引きませんでした。池田先生へ手紙を送ると「大丈夫!」とのご伝言を頂き、奮起。その後、名医と出会い、症状は回復し、翌年にはチャンピオンに返り咲くことができました。
 その後も試練が。プロモーターの不正で2500万円の借金を背負った時は精神的にも追い詰められました。再び先生に手紙を送ると、間髪を入れず真心の伝言が届きました。それに奮い立ち、題目と折伏に挑み3年半で完済。事業も拡大できました。
 これまで15人が入会し、そのうちの一人は世界大会で優勝。私は現在まで50カ国で演奏し、娘と親子共演もしています。
 先生の“音楽の「楽」とは人を「楽」にすること”との励ましを胸に、妙法のアーティストとして人々に希望を送っていきます。

〈アトラクション〉

 東北6県とイギリスの友は、それぞれ映像を駆使し、地域広布に生きる誇りや師弟の原点を紹介した。

〈青年の誓い〉

 イギリスと東北の代表が世界広布と人生の勝利への決意を込め、「青年の誓い」を述べた。

〈青年部長あいさつ〉

 西方SGI青年部長は、一人が新たな決意で行動を起こすことから人間革命の劇が始まると強調。イギリスと東北の青年部が全世界をけん引し、新たな広布拡大のモデルを示してほしい、と呼びかけた。

〈合唱〉

 クライマックスには、欧州青年部の愛称歌「欧州の青年よ 光り輝け!」を距離を超えて力強く歌い上げた。その瞬間、欧州と奥州は一つになった。

 「ワン・オウシュウ! ウィズ・センセイ!」――歓喜と決意の友の姿が画面いっぱいに広がる。誓いは次代へと受け継がれた。友情と共戦の魂が、いよいよ未来へ燃え広がる。

〈記念撮影〉