ユース特集
電子版連載〈フードは風土――柳生九兵衛と巡る〉第19回 鳥取県・米子市 「牛骨おでん 壱ト弐」 2026年3月16日
焼肉屋さんが作った絶品の
牛骨おでんやうどんを堪能!
「フード(food)は風土そのもの」――グルメコメンテーター・名物グルメ探究家の柳生九兵衛さんと共に全国各地を訪れ、地域の風土に根ざしたさまざまな名物フードにスポットを当てる本連載。第19回は鳥取県米子市「牛骨おでん 壱ト弐」のカレーうどんやおでん、餃子など、名物料理の数々を紹介します。
中国地方北東部に位置する鳥取県。北は日本海に面し、その海岸線にあるのが日本最大級の砂丘・鳥取砂丘です。南側には中国山地の山々が連なっており、平野部の米子市南東には中国地方の最高峰・大山があります。麓で育てられた銘柄鶏「大山どり」は、地元ではもちろん、全国の焼き鳥店、鶏料理店でも提供されて人気を博しています。
さばの身を玉ねぎと共にしゃぶしゃぶで食べる「さばしゃぶ」も、米子の名物料理。最近では、牛骨でだしを取った、米子のソウルフード「牛骨ラーメン」を目当てに、米子を訪れる人も増えているのだとか。
そんな米子に、2022年(令和4年)、牛骨だしのおでんを提供するお店「牛骨おでん 壱ト弐」がオープン。このユニークな店名は、実は「焼肉いち」を経営する会社が2番目に出したお店だからというのが由来。おでん好きのオーナーの池内誠さんが、焼肉屋さんで働いていた和食の板前さんたちと試行錯誤の末、牛骨おでんを完成。米子駅近くの5DKの古民家を改装してお店を開きました。焼肉屋さんが母体だからこそ安定して入手できる牛骨やテールを店の裏で割り、香味野菜と共に10時間以上炊いて牛骨だしを抽出。大量に煮込む牛すじや、和牛の脂で作ったヘッドを、提供する前に風味付けに使うのもうまさの秘訣です。
ただ、池内さんいわく「あくまでも主役は昆布やかつおの和風だし。牛骨スープは脇役に徹して、うまさを引き立ててくれるんです」とのこと。種のうまさも加わり、継ぎ足しで使う、店の命のおでんだしは、さまざまな料理のベースにも。中でも、「おでんのスジカレーうどん」は、この店でなければ食べられないうまさの相乗効果の名作。米子に来たら、ぜひ食べてみてください。
【取材協力】牛骨おでん 壱ト弐(鳥取県米子市明治町273)
【TEL】0859-21-1250
【営業時間】17:00~23:00(L.O.22:30)※金、土曜は、~24:00(L.O.23:30)(年中無休)
〈プロフィル〉やぎゅう・きゅうべえ 「TVチャンピオン(テレビ東京系)」第4代、5代B級グルメ王。全国各地の“安くてうまいもの”をこよなく愛するプロの食いしん坊。名物グルメ探究家・名物おでん探究家・グルメコメンテーターなどとして活躍中。
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