聖教ニュース

〈聖教新聞社提供の番組〉 BS-TBS「あれから10年 これから10年」 11月2日(土)午後8時54分から 毎週土曜放送 2024年11月2日

東日本大震災を経験した若者たちが語る今と未来

 BS-TBSが制作するテレビ番組「あれから10年 これから10年」が11月2日(土)、BS-TBSで放送されます(聖教新聞社提供)。

 同番組では、2011年の東日本大震災の被災者の方々、特に当時10代だった若者を中心に取材し、被災から「10年を経ての今」と「これからの10年」をお伝えします。

 あの震災の意味を見つめ、街と人、そして自らの未来を考える。被災した若者たちが頑張る姿は、コロナ禍を生きる全ての世代に勇気と希望を与えてくれます。

11月2日放送 〈File.162 宮城県登米市/武川健太さん〉
震災の記憶も伝える鉄道写真家

 震災の発生時、武川さんは高校2年生(17歳)。卒業式の最中だった。数日後、震災の記録を残そうと、普段から使用していたカメラを持って沿岸部へ向かった。

 そこには、想像を超える光景が待ち受けていた。無残な津波の痕跡を前に、「シャッターを押そうと思っても押せなかった」と当時を振り返る。しかし、同時に「写真を撮ることができなかった自分に、悔しさと、もどかしさを感じた」という。

 現在、鉄道写真家として活動している。中学生の時には不登校の時期があった。ある時、学校の先生に自分が撮った写真を見せたところ、「健太、すごいね」と手放しで褒めてもらったことがあった。それがなによりうれしく、写真家への道につながる第一歩となった。

 教師の一言で救われたことから、「感謝の気持ちを、これからの世代にも伝えたい」と、フォトエデュケーターとして「写真教育」にも力を入れている。自身が撮影した写真を通して、子どもたちに鉄道や地元の魅力を紹介するとともに、震災体験を継承する活動も行っている。より多くの子どもたちと触れ合い、震災の「記憶」を伝えながら、「東北を盛り上げていきたい」と語る。

 そんな武川さんの「今」と「10年後の目標」とは?

 BS-TBSの番組紹介ページ

 これまでの放送分は同紹介ページでYouTube動画として配信中。