仏法の教え

〈みんなで学ぶ仏法〉18 会合に行くといろんな人が声をかけてくれる。 2025年3月5日

幸福を願う祈りが言葉に表れる
登場人物

 ハル 私も同じように感じていたよ。
 「元気?」とか「よく来たね」とか、いつも気遣ってくれるというか、皆が励ましてくれているような感じだよね。
  
 アオ そうそう。
 たまに驚く時があるよ(笑)。
  
 ユリ 創価学会は、“励ましの団体”ともいえるからね。内外の垣根なく、頑張っている人を応援したり、困っている人に希望を送ったりと、声をかける人が多いんだよ。
 特に、宝の未来部を見かけたら、うれしくなって、自然に声をかけているかもしれないね。
 未来部メンバーの中には、ちょっと“うっとうしいな”と思う人もいるのかな?
  
 ハル 人によるかもしれないけれど、私はうれしい気持ちになるよ。  
 学会員の人たちの「声」には、気持ちがこもっているというか、心が温かくなることが多いんだよね。
  
 ユリ 日蓮大聖人は、「言葉というのは心の思いを響かせて、声に表したものをいうのである」(新713・全563、通解)と認められているんだ。
 学会員は、勤行・唱題の中で、自分が縁する人たちの幸福や成功を思い、祈りに込めているの。
 その「心の思い」から紡ぎ出される声には、温かさや思いやりが表れていくのかもしれないね。
  
 アオ 確かに、声には感情が込められているよね。
 例えば、同じ「ありがとう」という言葉でも、どういった思いで言っているかで、相手への伝わり方は違うと思うんだ。

 ユリ その通りだね。
 だから、創価学会では声や言葉を大切にしているんだよ。
 御書には、「声が仏の働きをする」(新985・全708、通解)とも教えられているんだ。「声」が仏の仕事をするということだね。
  
 ハル なるほど。
 そう考えると、学会員の人たちはすごいことをしているんだね。
  
 ユリ 池田先生は「人間は、たった一言の言葉で、悩むこともあれば、傷つくこともある。また安らぎも感じれば、勇気を奮い起こしもする。ゆえに、言葉が大事になる。言葉への気遣いは、人間としての配慮の深さにほかならない。友に“希望の言葉”“勇気の言葉”“励ましの言葉”“正義の言葉”を発し続け、深き信仰へと導く人こそ、まことの仏の使いの姿といえよう」とつづられているよ。
  
 アオ 僕も、皆を元気にできる人になれたらいいなあ。
  
 ユリ 私はアオの声を聞くと、とても明るい気持ちになるよ。
 悩んでいる人や苦しんでいる人が、池田先生や同志からの励ましの声によって、信心で前を向き、「励まされる側」から「励ます側」へと変わっていく――。そうやって一人から一人へと広がっていったのが創価学会なんだよ。
  
 ハル だからかあ。
 ユリさんの声を聞いていると、“私も誰かに励ましを送ろう”と思う理由が分かったよ。