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〈シネマ〉 第79回カンヌ国際映画祭 日本人監督による3作品が25年ぶりにコンペ入り 2026年5月21日

 世界三大映画祭の一つである「カンヌ国際映画祭」が、今月12日(現地時間)にフランスで開幕した。日本人監督による5作品が公式部門に出品され、最高賞パルム・ドールを競うコンペティション部門には、是枝裕和監督「箱の中の羊」、濱口竜介監督「急に具合が悪くなる」、深田晃司監督「ナギダイアリー」の3作品がノミネートされた。同部門に3作品が選出されるのは、2001年以来25年ぶりの快挙である。

◆箱の中の羊

 テクノロジーによって進化した“少し先の未来”を舞台に、息子を亡くした夫婦が、彼と同じ姿をしたヒューマノイド(人型ロボット)を迎え入れることから始まる家族の物語。
 息子・翔にそっくりなヒューマノイド(桒木里夢)と対面した建築家の音々(綾瀬はるか)と工務店の社長・健介(大悟)は、驚きを隠せない。
 喜んで駆け寄る音々に対し、健介は「パパ」と呼ばれるのを拒み、「おじさんでええよ」と答える……。2時間6分。
 
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◆急に具合が悪くなる

 フランス・パリを舞台に、介護施設長マリー=ルー(ヴィルジニー・エフィラ)と、ステージ4のがんと闘う日本人演出家の真理(岡本多緒)との交流を描き出す。
 原作は、20通の往復書簡からなる同名書籍。そのエッセンスをすくい上げた本作では、二人の女性の友情を超えた絆を表現豊かに示す。彼女たちが過ごす数日間を凝縮した“3時間16分のスクリーンと向き合うひととき”が、見る人の心を強く揺さぶるだろう。

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◆ナギダイアリー

 岡山県奈義町をモデルにした自然豊かな町「ナギ」を舞台に、喪失感を抱えながら生きる人々の心の揺らぎや再生を描く。
 彫刻家・寄子(松たか子)の元を訪れた建築家・友梨(石橋静河)。穏やかな生活や、寄子の幼なじみ・好浩(松山ケンイチ)らとの出会いは、その日常に小さな変化をもたらしていく。
 劇作家・平田オリザの「東京ノート」に着想を得て、監督自らオリジナル脚本を執筆。9年の歳月を経て完成させた。1時間50分。

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