エンターテインメント

〈ドラマ〉 大東駿介主演「シバのおきて~われら犬バカ編集部~」 2025年9月25日

NHK総合 火曜 午後10時

 一人の“超”犬好きによって誕生した、柴犬専門雑誌の奇想天外な制作の舞台裏を描いた、NHK総合の連続ドラマ「シバのおきて~われら犬バカ編集部~」(火曜、後10・0)が、9月30日からスタートする。過日行われた本作の記者会見に、主演の大東駿介、共演する飯豊まりえ、そして主人公の愛犬役を担う「のこ」らが出席した。

 本作は、片野ゆかによるノンフィクション『平成犬バカ編集部』を原作に、主人公の雑誌編集者が柴犬専門雑誌を立ち上げ、個性豊かな仲間とヒットを目指していくヒューマンストーリーだ。大東が扮する相楽俊一は、その高圧的な態度により、人気パチンコ雑誌の編集長の座を追われる。社長から新雑誌の発刊を命じられた相楽は、一緒に暮らしている柴犬の福助(のこ=声・柄本時生)を相棒に、柴犬専門誌「シバONE」を立ち上げることにする。
 
 大東は、自身の役柄について「犬をめちゃくちゃ愛しているけど、その気持ちは感じ取れない、自分本位な飼い主」と語る。相楽は、雑誌制作を通して、徐々に犬との向き合い方が変わっていく。心境の変化は大東自身にもあり、「言葉が分からない分、彼らの気持ちをより理解しようとするんですよね。言語を超えて、思いが間違いなくつながる瞬間があるんだなと感じました」とも話した。

◆平成を舞台にした“柴犬と人とのおとぎ話”

 一方、飯豊が演じる石森玲花は、犬嫌いだが、あることを条件に相楽の下で働くことになる編集部員。歯に衣着せぬ言動でたびたびトラブルを起こしている。飯豊は、「人間関係に悩んでいるところに、福ちゃん(福助)のマイペースさだったり、素直な部分だったりを見て、どんどん心が解放されていく姿を大切に演じたいなと思いました」と明かした。
 
 柴犬・のこは、スタッフの間で“柴犬界の芦田愛菜ちゃん”と評されるほど、演技力があるようで、飯豊も「監督が、のこちゃんにお芝居をつけるんです。ここで振り向いて、ここでちょっと立ち止まってほしくてみたいなことも、ビシッとお芝居してくれる」と感心していた。
 
 犬が優先される撮影スケジュールや、犬を中心に一体感が生まれている撮影現場。その穏やかな空気感は、作品にも反映されている。大東は、「お犬さまに助けていただいた、非常に楽しい作品になっているんじゃないかなと思います。ぜひ、見ていただけたら」とアピールした。
 
 平成を舞台にした“犬と人とのおとぎ話”が、忙しい日々の中で忘れがちな“優しさ”や、時に“夢中になること”の大切さを思い出させてくれるだろう。

◆第1話(9月30日放送)あらすじ

 釣り雑誌でトラブルを起こした編集部員・石森(飯豊)は専門誌「シバONE」編集部に加わるが、不器用な性格の相楽(大東)とすぐに衝突する。
 
 そんな中、柴犬好きのベテラン編集者・清家(片桐はいり)、カメラマンの三田(こがけん)、獣医師・滑沢(松坂慶子)が加わることとなり、「シバONE」編集部は犬たちと格闘しながら、独自の形の雑誌を編んでいく――。
 
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