聖教ニュース
パリ五輪・陸上男子1万メートル 創価大学出身の葛西選手が日本代表に 2024年7月9日
日本陸上競技連盟は8日、新たに内定したパリ五輪の代表選手4人を発表した。
男子1万メートルでは、関西創価高校・創価大学出身の葛西潤選手(旭化成)が選出され、関西学園、創大駅伝部卒業生として初の五輪代表入りを決めた。
愛知で生まれ育った葛西選手は関西創価高校3年の時、チームを全国高校駅伝初出場に導き、U20日本選手権のクロスカントリーで優勝。日本代表として世界の舞台を駆けた。
創大進学後は4年連続で箱根駅伝に出走。2年時には総合準優勝に貢献した。4年時には出雲駅伝で区間記録を塗り替え、全日本大学駅伝で区間新を樹立して区間賞を獲得。箱根でも区間賞に輝き、創大を“三大駅伝常連校”に押し上げた。
実業団2年目の今季は、5月3日の日本選手権・男子1万メートルで日本歴代4位となる27分17秒46をマークして初優勝。直後の海外レースでも好走し、五輪代表圏内に近づいた。
努力と執念でつかんだ五輪の切符。葛西選手は「応援してくださる方々にこのような報告ができることを大変うれしく思います。最高の走りをして恩返しができるよう頑張りたい」と決意を述べた。
旭化成コーチ時代に指導に当たった川嶋伸次氏(現・創大総監督)は「入社以降、着実に力を付けてきたことが、今回の結果につながったと思う」と喜び、「いい練習が積めていると聞いているので上位を目指してほしい」と期待を寄せた。
創大の榎木和貴監督は「学生時代はけがに苦しんできましたが、あらゆる困難を乗り越えて勝ち取った日本代表だと感じます。五輪では創大駅伝部出身の誇りを胸に、持てる力を100%出し切ってほしい」と語った。
パリ五輪は7月26日(日本時間7月27日)に開幕。男子1万メートル決勝は8月2日午後9時20分(同8月3日午前4時20分)から行われる