聖教ニュース(紙面)
「ハンセン病と人権学習」 長島愛生園 山本園長が講演 岡山で 2025年6月17日
「総岡山青年文化講座」(総岡山青年部主催)が15日、岡山文化会館で開催され、国立療養所「長島愛生園」の山本典良園長が「ハンセン病と人権学習~今、青年に伝えたい思い~」と題して講演した(写真)。
瀬戸内海の長島にある同園は、全国13カ所の国立ハンセン病療養所の第1号として、1930年に発足した。
ハンセン病を巡っては、かつての隔離政策が廃止された今も、有形無形の偏見・差別が残る。山本園長は、先ごろ新型コロナの感染者や医療従事者に対して偏見・差別が寄せられたことに言及し、ハンセン病を巡る人権侵害の教訓が生かされなかったと指摘。「誰もが差別されない共生社会のために、皆さんとより良い日本を築きたい」と語った。
聴講者からは「自分たちの子どもに正しい知識を伝えたい」などの声が寄せられた。