エンターテインメント

〈シネマ〉 ラブ・イン・ザ・ビッグシティ 2025年6月12日

6月13日(金)から全国公開

 “どんなに生きづらくても、人は本来、自由で、幸せになるために生まれてきた”。そんなメッセージの込められた映画「ラブ・イン・ザ・ビッグシティ」が、6月13日(金)から全国公開される。

 過日行われた本作の舞台あいさつに、主演のキム・ゴウンとノ・サンヒョン、監督のイ・オニが登壇。本作に魅了されたという上白石萌音がMCを務め、会場を沸かせた。

 原作は、国際ブッカー賞やダブリン文学賞にノミネートされた、作家パク・サンヨンのベストセラー小説。他人の目を気にせず生きるジェヒ(キム)と、ゲイであることを隠して暮らすフンス(ノ)が出会い、互いに“自分らしい生き方”を見つけていく物語だ。

 演じた役柄と同じ20代の過ごし方を聞かれたキムは、「模範的な大学生として励んだ後、22歳で(俳優として)デビューしてからは仕事で頑張っていました。(今作で扮する)ジェヒほど、たくさん遊べなかったので、その点は残念に思います(笑)」と話し、観客を笑わせた。

 一方、ノは「アメリカに長い間、住んでいる中で、アイデンティティーについて悩んだことがありました。でも、そのおかげで、(演じる)フンスの葛藤が少し理解できたような気がします」と振り返った。

 途中、上白石が「最初からずっと、すてきなシーンのオンパレード」と興奮気味に語る場面も。お気に入りのシーンについて、キムは「クライマックスでの二人のやり取り」、ノは「激しいケンカの場面」を挙げ、いずれも二人の人柄を象徴するシーンが心に残っていることを明かした。

 続けて、イ監督は「(観客に)この映画をどんなふうに見ていただけるのか。また、ご自身の人生とどうつなげていただけるのか。とても楽しみです」と期待を寄せた。

 性別を超えた人間同士の絆を描き、孤独に生きる人々に優しく寄り添う感動作。見ればきっと、心がジーンと温かくなるはず――。

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