聖教ニュース(紙面)

〈KANSAIユースアクションフェス〉 大阪・吹田のスタジアムで3万人が乱舞(1面から続く) 2026年10月5日

社会の繁栄も世界の平和も 全ては一人の「人間革命」から
歌い 奏で 舞い 「生きるチカラ」を表現

 70年前、若き日の池田先生が関西で示した「常勝」の精神。その魂を受け継ぎ、時代に合わせて新たな形で広げながら、平和運動の先頭に立つ――それが創価の青年の使命だ。師の願い通り、愛する地域で人々のために尽くす多彩な青年たちが今、関西各地で躍動している。
 常勝新時代の扉を開くフェスは、関西富士鼓笛隊と音楽隊・創価関西Joshoサウンズによるファンファーレで勢いよく開幕。高校生・大学生の有志らが和太鼓やダンスを披露すると、観客から大きな拍手が送られた。
 第1部は、青年世代の代表による小説『新・人間革命』を題材にした朗読劇。関西広布史にまつわる場面が澄んだ声で紹介され、音楽隊・関西男声合唱団の代表が学会歌「人間革命の歌」を熱唱し、同合唱団と女性部合唱団による世界青年部歌「Eternal Journey with Sensei!~永遠の師弟旅~」の歌声が、朗読劇に彩りを添えた。
 第2部では、各府県の代表によるユースアクションの報告(運動の要旨を別掲)の後、大会実行委員長の登関西男子部長、網谷同ユース委員会委員長が「平和宣言」を発表。社会の繁栄も世界の平和も、全ては一人の人間革命から始まると訴え、希望の連帯を広げる決意を語った。
 そして第3部、フィナーレへ――池田門下の歌唱が続く。出演者の一人一人に広布のドラマがあり、共戦の誓いがあった。
 兵庫・ひまわり合唱団の一員としてステージに立った小谷幸子さん(ヤング白ゆり世代)は、4年前にがんと診断された。不安に押しつぶされそうな日々だったが、地域の同志や合唱団の仲間の祈りと励ましに支えられ、合唱の舞台に復帰することができた。
 小谷さんは誓う。「支えてくださった皆さんへの恩返しの思いで、悩み、苦しんでいる方に希望の歌声を届けます!」
 大阪・北摂総県男子部の山下琢音さんは本年4月、念願の作業療法士の仕事に就いた。しかし、厳しい職場環境や理想と現実のギャップなどから、休職・退職した。そんな時に寄り添ってくれたのが男子部の先輩だった。励ましを胸に題目を重ね、作業療法士として再就職を果たした。音楽隊・関西吹奏楽団のトランペット奏者として出演した山下さんは「人々の心に勇気をともす音色を奏でたい」と語った。
 ステージでは、少年少女合唱団が女性部合唱団、関西男声合唱団と共に、日頃の感謝の思いを込めて学会歌「母」を合唱。前田関西青年部長のあいさつに続き、スタジアムに集った3万人の青年と全中継会場に集った5万人の友が、学会歌「青年よ広布の山を登れ」と関西の歌「常勝の空」を力強く大合唱した。
 〽いざや前進 恐れなく――師弟不二で築かれてきた常勝の天地に、後継の若人の誓願の凱歌が、天高く響き渡った。

来賓から期待の声
日本こども支援協会 岩朝しのぶ 代表理事

 全ては一人の行動から始まる。そして人のつながりを、世界に広げていく。その池田先生の思想と実践に感動しました。青年の皆さんが社会課題に向けて行動を起こす情熱に、深く共感しています。私たちは里親を増やし、支える活動をしています。皆さんと共に明るい未来をつくっていきたいと思います。

大阪大学 田和正裕 教授

 創価学会の青年の方々が真摯にSDGsに向き合い、活動しておられる様子がよく分かりました。一人一人の幸福を他者に広げるという教えや、宗教観に根差した「共感力」が豊かだからできることなのでしょう。青年には、社会を変える力があります。平和のバトンを次代へつないでくれることを期待しています。

各府県での社会課題への取り組み
大阪

 大阪では、食品ロスの削減や低所得世帯の子どもの「食」を巡る課題への対応が求められている。総大阪の青年世代は、これらの課題解決を目指し、各地で意識啓発イベントやセミナーを開催。また食品ロス削減に向けて意識調査アンケートを実施し、1万人以上が回答。学校や家庭での食育の充実や、外食時の食べ残し持ち帰りの推進などを求める声が寄せられた。

兵庫

 総兵庫では、「防災でつながる地域の輪」と題し、防災意識の向上を推進。春に実施した意識調査では、若者や単身者から「地域の人とつながる機会が少ない」といった声が寄せられた。調査結果を踏まえ“地域のために何ができるか”を皆で考えながら、防災について楽しく学べる体験型イベントを各地の会館で開催。近隣住民や行政関係者らも訪れ、好評を博した。

滋賀

 滋賀総県では、「ここくるチャレンジ」を合言葉に、琵琶湖の環境保全を推進。県が定める琵琶湖版SDGs「マザーレイクゴールズ(MLGs)」に賛同し、MLGsを楽しく学べるかるたやクイズを制作して各地で活用した。7月には滋賀文化会館で「ここチャレFESTA」を開催。ゲームや展示を通し、来場者が琵琶湖の保全への理解を深めた。

京都

 総京都では、「京から未来へ 私のグローバルアクション」をテーマに、6総県が地域の特色を生かした取り組みを進めてきた。京都南総県では、特産品であるお茶を味わいながら語り合うイベントを開催。京都北総県では、舞鶴市で行われた環境保全活動に参加した。また、各総県で地域の魅力を探るアンケートを実施するなど、各地で交流の輪を大きく広げた。

奈良

 「まほろばプロジェクト~あなたと創る未来のナラティブ~」と題した運動を展開した奈良総県。青年世代への「平和意識調査」では、8割が「平和のために何らかの行動をしたい」と答えた。身近な平和を語り合う「まほろばミーティング」や、識者を招いたセミナーを開催。6月には橿原市で「核兵器なき世界への連帯」展を開き、調査結果も紹介した。

和歌山

 和歌山総県の青年世代は、「魅力あふれ、誰もが安心できる和歌山へ」をテーマに、地域の魅力発信と防災意識の向上に取り組んだ。実施したアンケートでは、約8割が「住み続けたい」と答える一方、ほぼ全員が南海トラフ巨大地震に強い危機感を示す結果に。これを踏まえ、「防災運動会」や防災グッズ作りなどの体験型イベントを県内各地で開催した。

福井

 福井総県では、「未来の海を守る今日の選択」をテーマに、冬場を中心に漂着する海洋ごみの問題に向き合った。各地で、ごみの種類や量を調べる「ごみリサーチ」を実施。海岸ではプラスチックごみの割合が市街地の2倍以上になることが分かった。マイボトルやマイバッグの使用を呼びかけ、8カ月間でペットボトル約3万4千本、レジ袋約3万枚の削減につながった。