聖教ニュース
〈聖教新聞社提供の番組〉 BS-TBS「あれから10年 これから10年」 9月28日(土)午後8時54分から 毎週土曜放送 2024年9月28日
BS-TBSが制作するテレビ番組「あれから10年 これから10年」が9月28日(土)、BS-TBSで放送されます(聖教新聞社提供)。
同番組では、2011年の東日本大震災の被災者の方々、特に当時10代だった若者を中心に取材し、被災から「10年を経ての今」と「これからの10年」をお伝えします。
あの震災の意味を見つめ、街と人、そして自らの未来を考える。被災した若者たちが頑張る姿は、コロナ禍を生きる全ての世代に勇気と希望を与えてくれます。
震災の発生時、台野圭さんは料理修業のための上京を控えた高校3年生(18歳)。食堂と民宿を営む実家にいたため、お客さんを連れてすぐに高台へ避難した。地響きとともに白い壁と化して町を襲う津波を目の当たりにし、「まるで映画のようだった」と当時を振り返る。
海沿いに位置する大槌町は、壊滅的な被害を受け、当初は「自分の夢のために、いま地元から離れるのは人として卑怯ではないか」と上京をためらったそう。しかし、被災した人たちが、すぐに前を向き、ひたむきに頑張る姿を見て、「自分がやるべきことは、大槌に残ることではなく、さまざまな経験をした上で地元に戻って貢献することだ」と考えた。震災から3日後には、修業先のある東京へと向かった。
8年間の修業を経て実家の食堂に戻り、調理を任されている。震災前は、「上京したら、そのまま東京で働いてもいい」との気持ちもあった。震災を経て、「町の復興に貢献したい」と決意し、それは長い修業の間も変わらなかった。
「東京にいても故郷の海を思い出し、潮の香りをかぎたくなるほど、大槌が好きだと再確認した」。現在は、自分の店から町を盛り上げようと日々、調理に励んでいる。そんな台野さんの「今」と「10年後の目標」とは?
BS-TBSの番組紹介ページ
これまでの放送分は同紹介ページでYouTube動画として配信中。