名字の言

名字の言 実りの秋を清新な決意で 2025年9月19日

 ギリシャの哲学者セクストスは言った。「幸福な人とは、無動揺の生き方をする人」(金山弥平・金山万里子訳)と。どんな苦難にも悠然と構え、必ず乗り越えられると確信できる人は幸せだ▼今月7日に都内で開催されたSGI交流交歓会で、ある欧州の友が「信心の素晴らしさは、常に自身の壁を越え、新しい自分へと成長していける力を得られること」と語っていた。苦難に揺るがぬ生き方の源泉こそ信仰なのだと再認識した▼では、そうした自己を築くために、どんな信心を貫けばいいのか。池田先生は教えている。「『今、この瞬間』の一念に、『永遠の勝利』も『三世の功徳』も納まっている。いついかなる時も、清新な決意の一念に立ち返るならば、わが生命には、元朝の旭日が赫々と昇りゆく」▼本紙9日付に、それを体現するような信仰体験が載った。50年以上、カボチャ農家として生きてきた北海道の友だ。試行錯誤を繰り返し、大ベテランの彼でも「何年やっても、農家1年生から2年生にはなれないべなあ」と。信仰で鍛え上げた生涯青春の魂を見る思いがした▼大切なのは常に原点に立ち返り、清新な決意で自身の壁に挑み続けること。実りの秋。自身の成長のために新たな挑戦を開始しよう。(義)